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第17話
春風side
高熱で倒れた涼くんをベッドまで運んだ…。
たまたまお客さんがいなかったので、お店を閉めて、看病をすることにした。
この店は、一回がカフェで、二階と三階が自宅という作りだ。まぁ、僕一人しか住んでいないから、三階はほとんど使ってない。
二階の僕のベットに運んで寝かせてあげる。
眉間によっていたシワが無くなって、少しだけ身体から余計な力が抜けた……。ベットに寝たことで、少し楽になったのかな……。
「それにしても…、凄い熱…。体温計取ってこないと……」
測ってみると、40.2度…。病院に連れて行ってあげたいけど…。保険証持ってるのか分からないし…。かといって探すわけにもいかない…。
少し熱が下がってから彼に聞いてみるしかないなぁ…。
「早く楽になるといいですね…」
彼の熱はなかなか下がらなかった…。3日目の夜彼の様子を見に行くと、目が覚めたみたいで、キョロキョロしていた……。
「よかったぁ……。目が覚めたんですね」
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