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第18話
涼音side
目が覚めて、辺りを見渡す……。全く見覚えがなくて、頭も痛く身体は怠い…。力も上手く入らず、ところどころ鈍痛が走る。
キョロキョロしていたら、ドアが開いて、誰かが入ってきた…。一瞬身構えるけどそこには見覚えのある人が……。
「よかったぁ……。目が覚めたんですね」
「春さん…」
「僕のこと覚えますか。よかった…。涼くん、凄い熱で、3日も目を覚まさなかったんですよ」
「…3日……。俺、バイト……。昨日初出勤の日…。おれ、俺……どうしよう…。どうしよう春さんっ!」
久しぶりに来たな……。軽いパニック状態…。この状態になると、考えが回らないし、思考が停止してしまう…。
「落ち着いてください。僕も一緒に謝りに行きますから…。ね?道、教えてくれますか?」
「は、い……」
「とりあえず、お風呂入ります?汗流したりしたいでしょ…?」
そう言われて、とりあえずお風呂に入った。お風呂に入ったら少し落ち着いてきた…。落ち着いてきても、不安なものは不安だ…。
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