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第22話

卵のおかゆを食べて薬を飲むとなんだか眠たくなってきた…。春さんは、部屋を出て何か作業をしてるみたいだ。ドアの向こうで音がする。 寝ても良いかな……。風呂入りたいけど、もう起きてられない。目を閉じたらすぐ夢の世界に旅立てる気がする…。目は空いてるけど眠気で首がカクカク。眠りそう……。 「も…、ねる………」 結局、春さんが戻ってくるのを待っていられなくて、眠ってしまったのだった……。 次に目が覚めたのは深夜で…。身体の熱さと、 酷い咳で目が覚めた。隣には、春さんがいた。ここで咳込んでいると春さんまで起こしちゃう 外まで行こう……。外に出れなくても、せめてドアの外に……。向かう側に行かないと…。 熱でフラつく足元…。暗く手前も良く見えない中を手探りで進み、部屋の外にでた。そのまま外に行くドアを探しだし外に出た。 「ゲホッ、ゲホッ…。ゴホッ……ゲホッゲホッ はぁ……ゲホッ……はぁ、はぁ……。ゴホッ…ゲホッゲホッ……ゲホッ…」 「涼くんっ!!」 「ゲホッ…ゲホッ……は、はるさ…ゴホッ……な、んでぇ……?」 「なんでって……。そう言いたいのは私の方ですよ…。何をしているのですか…」 はじめは、怒っているみたいで、怖かった…。でも、俺の様子を見て何かを察したのか 優しく微笑んで、しゃがんでいる俺に目線を合わせて優しく問いかけてくれた。 「だって、春さん起こしちゃ……」 「迷惑なんて思いませんよ…。ほら、悪化してしまいます…。こちらに来てください……」 「……ん」 そう言われて何故か素直に従った…。不思議だ少し前にあったばかりなのに…。こんなに打ち解けてしまうなんて……。

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