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第26話
春風side
どうしても行きたいと学校に行った、涼くん。心配だったけど、本人の意思も尊重してあげたい…。でも、熱が、ぶり返してしまったみたい
友達?かな…。おんぶされて帰ってきた…。
やっぱり、ちゃん完治するまでは学校を休ませたほうがいいのかな…。送ってきてくれた子は多分、愛ちゃんの弟くんだ。確か名前は、湊人くん。目が、愛ちゃんに良く似てる。
「あの、涼に最近引っ越したって聞いて、ここであってますか?」
「はい。送ってきてくれて、有難う御座います
愛ちゃんの弟の湊人くんであってますか?」
「あ、はい。そうです。場所だけは伝えてくれたんですけど、辛かったのかそのまま意識失っちゃって……」
「そうだったんですね。あ、私は春風 林太郎って言います。みんなからは林ちゃんって呼ばれてます」
湊人くんは、ベットまでおんぶして運んでくれた。よっぽど心配してるみたいで、涼くんを
寝かせた後も、しばらくは側に付き添っていて頭を撫でてあげていた。
この二人付き合ってるのかな…。友人と言うには距離が近く見える。
「眠ってる時は、大人しくて、可愛いですね。子供みたいに無邪気な寝顔が、今日はすごく辛そう……。早く良くなるといいな」
「私もそう思います」
「林さん、明日は学校休ませてください。学校が終わったらノート届けに来るんで、それまで寝かしておいて貰えませんか?」
「はい、分かりました」
「ありがとうございます」
そう言った彼の顔は、すごく優しく微笑んでいて、涼くんのことを本当に大切に思ってるんだなって思った。
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