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「や、やぁんっ、ああっ!! ダメ、出るっ、出ちゃうっ!!」
匡也に中を擦られるたび、ビクン、ビクンと震えてしまう身体。そして、大きく膨れ上がっている春菊自身からは、雫を流していた。
このままでは布団を汚してしまう。そう思うのに、匡也は口元に笑みを浮かべたまま、指を動かし続ける。
「いいよ、出しなさい。乱れる姿がもっと見たい……」
匡也の言葉を聞けない春菊は、首を左右に振り、いやいやを繰り返す。
もう止めてとそう言った春菊に、しかし匡也はそれを拒絶する。春菊は布団を汚したくなくて、下腹部へと両手を伸ばし、自身の付け根を押さえた……。
「ぃ、ああっ!!」
これで汚さずにすむ。春菊は、自分の先走りで褥が汚れることを恐れ、吐精を防いだ。
だが、そのおかげで狂おしい強烈な吐精感が春菊を襲う。
「春菊!?」
これに驚いたのは匡也だ。まさか春菊がこういう行動に出るとは思わなかった。
激しい吐精感に苛まれた春菊は首を左右に振り、涙を流す。そのたびに、目の端では大粒の涙が飛び散る。
「くるしっ、ああっ!! 匡也さっ!!」
「バカ、手を離しなさい!!」
匡也はそう言うものの、これ以上、自分のせいで何かを汚すことをしてはいけないと自分を戒める春菊は彼の言うとおりにはできなかった。
「っひぃああっ!!」
春菊はただひたすらやって来る射精感を抑え込み、必死に首を振り続ける。
「春菊……君って子は……」
匡也の薄い唇が孤を描く。苦笑する吐息が、春菊の頬をかすめた。
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