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extra.4-2

「アンタどんな舌してんですか、大丈夫ですか?」 「いやもっと集中して食べたらいけるから…ほら、もう1個下さい」 「別に何個食おうが味変わんねんだよ」 相手の口へ直にマシュマロを押し込む。 菓子1つでこの盛り上がりっぷり。 もぐもぐと殊更美味しそうに萱島が頬を緩めた。 今にCMのオファーが来そうだった。 「お前コンビニ好きだよな」 「俺、コンビニ信者なんで」 普段主任の事はボロカスに貶しているが、無論良い部分もある。 先ず、何気に人を良く見ている。 「間宮もう1個、もう1個ちょうだい」 「また?」 「もう1個!」 ガキか。 あまり糖分を与えると戸和に怒られる。 主任が腕に抱き着いて来た。 もう、これもいつもの事だ。 その上指を絡めてベタベタしてくるのもいつもの事だ。 「何でお前さぁ…一緒にコンビニ行こうって誘ったらいつも嫌だって言うの…何で?」 「だって萱島さんの隣歩くのやなんですもん」 「……」 泣く寸前の顔になった。 再三言うが性格は好みじゃない、好みじゃないが、これを苛めるのは少々快感が募る。 「…孝司くん、正直に言って俺の事どう思ってる?」 「嫌いじゃないですよ」 「あ、ほんとに?」 「ウザいとは思ってますけど」 「…そう」 するりと主任が離れていった。 そのまま沈鬱な表情で黙り込むから、休憩所はすっかり静かになった。 自分は取り立ててサディストという訳ではない。 ただこの上司が、無意識にそういった欲求を触発しているだけで。

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