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地獄(玲side)
玲「鈴……りんっ……こっちむけ、俺を見ろ……」
そう言っても鈴の瞳が俺を映すことはなかった……
鈴っ、たのむ……
目を覚ませ……
俺を映せっ
このままだと鈴がどこかへいってしまいそうで
消えてしまいそうで、俺は何をしていいのか分からず……
鈴の頬を掴んだまま固まる事しか出来なかった……
そこに……………………
晴「……なんの騒ぎだ…?」
A「涼原が……優人にキスを迫ったんだよ」
晴「…………………………は?」
晴也は鈴をみて
それから周りの野次馬を見渡した
そして、こういった
晴「おまえら……鈴のこと大好きかよ……」
優「…………………………は?」
晴「ま、俺の方が好きだけどな」
そういうと彼はつかつかと教室に入ってきて
虚ろな目をしている鈴を迷いなく抱きしめた
鈴「…………………………はるや…?」
晴「はよ……マイハニー♪」
優「………………は?」
玲「………………は?」
野次馬「はぁああぁあああああ!?」
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