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混乱している周りをよそに
晴也が黒板の写真を見つけた
晴「誰だよーこんなガセ写真貼ったの」
優「………………は?なにいって……
ガセじゃない、本当に迫られたんだ……」
晴「……お前が?俺の鈴から?
ふーん、ところでお前αだよな?」
優「…………そうだけど…………」
優人がそう言った瞬間
ブワッ
俺たちのクラスにはものすごい殺気のフェロモンが充満した
晴也のフェロモンだ
そのフェロモンの強さにβは気絶し、αは恐れ慄いた……
そう、晴也はこの学園の中でも頂点に君臨するほど優れたαだ
この学園に彼に逆らえるものは教師でさえもいない……
晴「…………俺に意見するものはかかってこい……
容赦はしない……さぁ誰だっ!」
勝てない戦いに首を突っ込む者は誰もいない
さっきまでキャンキャン吠えていた野次馬たちも
優人や山田、小林でさえも意見しなかった
これで鈴の潔白はほぼ100%証明された
α社会の現代では
強いαがカラスは白いと言ったら白になるのだ
そのくらいαの発言の影響力は凄まじい……
良かった……鈴に…晴也が味方してくれて…………
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