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(Side鈴)
俺はもう我慢の限界だった……
大好きな晴也が照れながらも嬉しそうに俺のキスを受け入れてくれた……
それに、なによりも、晴也のフェロモンが
俺のことを優しく包み
耳元で好きだと囁いてくれているような
甘い濃い匂いがした……
とても……うれしかった………………
ただ、俺はまだ言葉で伝えられていない……
伝えたい……俺は……おれはっっ……………………
晴「鈴…………こっちを向いて……」
鈴「あ、あぁっ………………」
目が合っただけで感じてしまう………………
どうしよう…………言えない……好きって伝えたい…………
そう思ったその時………………
晴「鈴…………………………好きだ、愛してる……
お前と出会った頃からお前はなんだか目が離せないやつだった……
もしかしたらそこからだったかもな……
お前のことが頭から離れなくなって……
好きだって自覚したのはお前が黒板の前で虚ろな目をして立ってた時だった
俺が支えたい、そう思った…………
優人のことが忘れられなくてもいい……
俺の番になって………………」
あぁ……俺は……なんて幸せなんだ……………………
そういって、俺は涙を1粒…零した………………
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