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(Side優人)
俺は失恋をした……………………
いや、失恋をする権利すらない………………
俺はしてはいけないことをしたのだ………………
話は三ヶ月前に遡る…………
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ガラガラ……
優「……………………はぁ……」
なんで昨日あんなこと言ってしまったんだ…………
もう少し言い方があっただろう…………
だが、あいつもあいつだ……俺は…………
俺には秋がいる…………
あいつと付き合うのは無理だ………………
A「優人がきたぞ!」
秋「ひぃくん……………………」
優「なんだよ………………」
山「これ…………俺、昨日屋上から見ててさ……
高瀬と涼原だよね……?」
しまった……と思った……
秋は俺のことを泣きそうになりながら見ていて
クラスメイトも俺のことを不安と嫌悪で見つめていた
………………結局俺は……自分が可愛かったのだ…………………………
優「……撮られてたのか………………
最悪だろ?こいつに告白されたんだよ……
俺が秋がいるって言ったら
1度でいいからって………………
それも無理だと言ったら……
…………キスしやがった……………………」
秋「……え…………鈴ちゃんが…………?」
秋は鈴と仲が良かったから…………
嘘でしょ……という目で見てきたが…………
ほかは騙せたようだ…………
クラスがだんだんざわざわし始めた
鈴は人気者だったから、その分嫌われやすかったのかもしれない
クラスに一気に嫌悪感が広がった…………
A「なぁ……これ黒板にはろうぜ」
B「そうだ…ほかのクラスのやつも呼ぼう」
C「あいつがこんなやつだって知ったら
みんな驚くぞ笑」
D「クズはそれなりの制裁を受けるべきだ……」
優「やめろ……いいよ……そこまでしなくて…………」
E「なに?優人、あいつを庇うの……?」
秋の友達がそう放った途端
みんなの目が俺を避難する目に変わった……
嫌われたくない………………その一心だった
1人の生徒から写真を奪い、黒板に貼り付けた………………
俺が貼った途端
一斉に動き始めた…………
鈴への悪口を黒板に書くもの
写真を貼るもの
ほかのクラスのメンバーを呼び、悪口を言い合うもの……………………
その光景を目のあたりにし、後悔した……
あぁ、なんて俺は最低なんだ…………
どうしてあいつを傷つけることしか出来ない……
特訓中だって…………あいつに冷たく当たり、あいつが傷ついていたのも知ってる
秋と一緒にいるところを見て、さみしそうにしていたのも知っている…………
どうして反省をしない…………
あいつにただ好きだと伝えたかった……
俺も好きだと………………
だけど俺は秋と付き合っている
それに鈴はβだ…………
βと付き合っているのがバレて
周りに嫌われたくなかった………………
なんて勝手なんだ……………………
こんな勝手な俺を好きでいてくれる人なんて………………
これから現れないかもしれない…………
鈴……こんな仕打ちしてごめん……………………
好きなんだ…………
だけど……受け入れられなかったんだ……
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