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(Side優人)
玲「……ふざけんなぁっ!!!!!」
そういうと玲が写真を剥がし始める
薫「てめぇら!なにしてるのかわかってんのか!?」
玲「お前ら……こんなことするやつらだったのか………………」
A「あぁ!?俺達が間違ってるって言うのかよ!?」
薫「間違ってんだよっっ!!!!」
B「じゃあ涼原がしたことは正しいって言うのかよっ!!!」
玲「なにか理由があってしたことだろう!?
それを本人に聞かずにどうする!!」
玲がそのセリフを言った時…………
ガラガラ…………
鈴「え、なに……?」
なんてタイミングが悪いんだ………………
A「ほら、本人が来たから聞いてみようぜ……」
そういい、男子のひとりが鈴のことを掴み、黒板の前まで引っ張った……
玲「お前ら、ふざけるな!!」
薫「最低だな!お前らっ!!」
B「最低なのはこいつだろっ!!!!」
鈴は黒板を見た瞬間、顔色が悪くなった……
どんどん青ざめていき……ちらっと俺の方を確認した……
鈴が俺の方を見た瞬間、クラスメイトがいっせいに俺の方を見た………………
俺は、鈴をただ見つめる事しか出来なかった…………
秋が鈴を睨みつけている……
鈴「なんで………………こんなこと……」
C「最低だな……」
D「お前がこんなやつだなんて知らなかった」
E「がっかりよ、涼原」
いっせいにクラスメイトの非難が鈴を襲う……
すると、鈴の様子が変わった
目に光を映さなくなった…………
虚ろな目をし、こう呟いた…………
鈴「………………しにたい…………」
小さな声だったが、俺たちを震撼させるには十分だった………………
やりすぎた……みんながそう思った………………
鈴「ふ、ふふ……ふふふ………………そうだよ
俺なんて死ねばいいんだ…………
…………死ねば、誰も不幸になんか…………」
玲「鈴、帰ってこい……鈴っ!!」
玲が必死に鈴の頬を掴んだり、叩いたりして
意識をこちらに戻そうとする
だが………………
鈴「しにたい……しにたい……しにたい…………」
鈴が壊れてしまった………………
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