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今までありがとう(Side鈴)

………………………………………………秋は結局見つからなかった…… 優人に相談したら、家族に連絡を取ってくれた 家族いわく、本人から友達の家に泊まる連絡が来たそうだ ま、お礼は明日でいっか……………… そう思っていたのだが………… 文化祭当日……………………秋は来なかった………… 優「秋………………どうしたんだ……」 鈴「秋が文化祭をサボるなんて……ありえない あんなに張り切ってたんだ…………」 優「どうしよう…………なにかあったのか…………」 そういうと、優人は顔を真っ青にし……うろたえ始めた………… 優「どうしよう……鈴…………俺……おれっ……」 鈴「もしかしたら……寝坊の線も考えられる あいつが午前中になっても 来なかったら……考えよう」 優「あ、あぁ…………………………」 そういい、俺たちは本番の準備に取り掛かった…………………… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴「いらっしゃいませ、ご主人様♪」 このセリフを言うのも慣れてきた………… 文化祭本番はとても忙しかった…… やばい、昨日のなんか比じゃない………… どんどん入る注文に教室の外にできている長蛇の列……………… お客さんを入れても入れても列は短くならない お客さんが沢山来てくれたことはいいことなのかもしれない だが………………つかれたっっ!! 優「鈴、お前そろそろ4時間目だろ? 休憩入れ」 鈴「ごめん、優人……ありがとう」 優「それと……まだ秋が来ていない………… ほんとにおかしい…………」 鈴「……晴也に相談してみよう………… それと……玲にも」 優「どうして…………?」 鈴「生徒会と風紀でもしかしたらなにか掴んでるかもしれない それに、なにかあったときに力になれるのは確実にあの二人だ」 優「わかった……………………」 そういう優人は顔面が真っ青で、唇も紫がかっている………… 相当心配なんだな………… 俺は晴也にここの教室に来れるかどうかを聞き 玲にも今、休憩に入ってもらった 四人での会議が始まった……………………

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