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(Side玲)
まず、ネット警察が所有しているデータベースにアクセスをする…………
その後、その中から佐々木陽太のケータイを探し、ハッキングする
玲「…………………………できた……」
幸い、今は授業中、バレることはないだろう
まず、こいつのライブラリにいこうか…………
そのままライブラリに行き、写真を覗くと………………
遥「こ、これ……………………」
薫「………………なにかやばいの……?」
玲「厄介だな………………」
朱「な、なに?なにがやばいの…………」
それはとある動画だった
『鈴「あぁっ!きゃぅうぅうぅぅっ!!!」
?「おらっ!これがいいんだろっ!?」
?「せんぱい、こっちも~」
鈴「んぐっ…………グポグポ……っぢゅ…………
あぁっ、むりぃ、むりぃぃぃっ
だしてぇっ!もぉ、中にぃいっ!!!
くうしい……んゃぁぁぁあぁっ!!!」』
レイプ中の会話だった………………
映っている男は
鈴に肉棒を突き刺している方が今をときめく有名アイドル…………
フェラをしてもらっているのが日本を代表する財閥の息子だった……………………
晴「なんで………………剣城涼星[つるぎりょうせい]と橘紫音[たちばなしおん]…………」
玲「…………おい、ほかにも財閥ばかりじゃないか…………くそっ…………」
朱「…………………………なにかまずいの……?
ってか、全員有名人なの?
え、逆にこれを証拠として提出すれば裁判で勝てるんじゃ…………」
そう、嬉しそうに言う朱雨…………
残念だが……………………
玲「…………財閥相手の裁判はほぼ勝てない
どれだけしっかりとした証拠があっても隠滅される………………
それに、裁判所が恐れてそもそも裁判をしてくれない可能性がある…………」
朱「ど、どうして………………」
玲「朱雨、裁判長は国民票で決まってるのを知ってるな?」
朱「う、うん………………」
玲「裁判長は滅多なことがない限り、クビにはならない
たとえ、世間に叩かれるようなことをした人でも大体残る…………」
朱「どうして…………?国民票なんだよね……?」
玲「そう……“国民票”のはずなんだ…………
だから、財閥が権力を握ってると言っても過言ではないんだ……」
朱「ど、どういうこと…………?」
遥「財閥ってことは従業員がたくさんいる……
従業員を脅し、クビにする方に票を入れさせなければどんなに酷い裁判官ものこる……」
薫「だけどよ……そんなに多くねぇよな?
従業員っつったって10万いたらすごいほうだろ?」
遥「だから、厄介なんだよ………………」
薫「…………………………は?」
遥 「あのね、たしかに、単体だと少ないけど…………
みてみ?ここに映っているレイプ犯は何人いる……?」
朱「6人…………」
玲「カメラマン含めて?」
朱「7人………………」
遥「イコール、70万人が向こうの味方ってことになる
それに加え、今回はΩのレイプ事件だ…………
ただでさえΩは嫌われているのに…………
相手側が全員財閥の息子だなんて……
しかもそのうちの一人は今をときめくアイドル……………………」
玲「このアイドル会社はでかいぞ………………
男子アイドルのほとんどはここからでてる……
それに、メディア会社だ………………」
遥「敵に、財閥、メディアがいたら不利なのはわかるでしょ?」
朱「……そんな……………………」
玲「だから、厄介なんだ…………………………」
遥「メディアはどうとでも報道できる…………
自分たちの都合のいいようにこの事件を伝えるだろうね……………………
正直、正面突破はきつそうだね……」
玲「あぁ、それにこれだけの財閥に集まられたら…………警察も歯が立たない……」
朱「ど、どうするの!?!?」
ほんとうに、どうしようか………………
遥「とりあえず、ライブラリに残っているレイプの写真、動画、全部消そうか……」
玲「LIMEのやり取りも見てみるか?」
遥「そうだね、そこに残ってたら元も子もない…………
いける?」
玲「……いける、大丈夫だ」
遥「おねがい、僕はこっちで如月を担当するよ」
玲「あぁ、頼んだ………………」
俺たちは不安そうに見ている3人をよそに動き始めた……………………
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