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(Side遥)
遥「なにこれ………………」
そのあと、玲と2人でハッキングを続けたが……
胸糞悪い写真ばかりだった…………
鈴の後孔と口が同時に映っている写真……
この写真だけで沢山出されたのだろうとわかる………………
それに、これは………………
昔、俺たちと鈴が仲良くなるきっかけになった事件の写真までとってある…………
ほかにも鈴がこちらに向かって大きく口を開き、中の精液を見せつける写真
潮を吹いている瞬間の写真…………
5人に虐められている写真…………
5人の肉棒を咥えている写真…………
写真だけでも100枚あった…………
動画では、鈴の顔はわかるが相手の顔がわからないもの………………
中に出されて鈴が嬉しそうに嬌声を上げる動画
『なかにぃ、なかにぃぃっ!!』と求めている動画……
大人数に代わる代わる入れられている動画……
中には『はるやぁっ、はるやぁぁあっ……たすけてよぉっ…………』と助けを求めている動画もあった…………
僕はこんなに追い詰められてるやつに
トドメを刺すような指示を晴也にした………………
なにも深く考えることなく、それが最善だと疑わずに………………なんて野郎だ……僕は……
そう思うと、悔しくなり涙が止まらない…………
僕に泣く資格がないのはわかってる…………
だから…………
薫「遥…?…………どうしたんだ…………」
遥「僕は…………こいつらを絶対に許さないっ……
大事な、僕の友人をこんなに傷つけたっ…」
薫「…………だな…………俺たちでトドメを刺そう……
鈴の憎しみも悲しみと辛みも全て消せるくらい……酷いことしよう…………」
遥「それは…………でも……いいかもな……」
薫「でしょー?
みんなですんの…………
お前らは俺らの群れのリーダーの番に手を出した……それは重罪だ、ってね!」
遥「……うん…………うんっ…………」
薫「ギュ、してほし?」
遥「……………………………………っ」
薫にそう言われ、僕は保っていた涙腺を崩壊させた………………
鈴……ごめんっっ
遥「ぁあぁあぁぁぁぁぁっ!!」
薫「あはは……もぉ、可愛い顔が台無し~
遥、がんばろうね………………」
僕は頷くことしかできなかった…………
そんな僕に薫は僕の瞼や頬、唇にチュッチュッとキスをしてくる………………
はぁ、落ち着く………………
朱「はぁあ!!ねぇ、ねぇ、ハルちんがでれてる…………」
晴「あんな可愛い一面あるんだな……初めて知った………………
いや、どちらかってと、知りたくなかったけど…………」
玲「なんか………………微笑ましいな……」
晴「てめぇ、俺らの時あんなに文句言ったくせに………………」
玲「あれは、お前の顔がハレンチだったんだよ……」
晴「は?!くそ失礼なんですけどっ!?」
そのやりとりをきき、恥ずかしくなった…………
俺は、薫の胸に顔を埋め、顔を隠した…………
薫「……?……遥……?………………」
遥「もうすこし……このまま…………」
薫「ん、わかった…………
子守唄、うたう??」
遥「…………はぁ??いらない……
ねぇ、ちょっと萎えるから黙って……」
薫「あ、おう………………」
そういうと、薫はシュンとした顔をした……
はは、耳たれた犬みたい…………
僕たちカップルはとても特殊だ…………
どっちも攻めでもなければ受けでもない……
本来なら薫が攻めで、僕が受けなんだろうが…………
僕はやられっぱなしがきらいだ…………
それを伝えたら、
薫『両方やればいいんじゃね?
俺どっちでもいいぞ?遥がよければ』
という、心の広い返事が返ってきた……
まぁそのあと初めて受けをやった薫は僕に対してブチギレるんだけど………………
まぁ、その話はまた後日しようかな……?
その後も鈴の証拠を探しに如月家のパソコン、佐々木家のパソコンを見て周り、全て消した……
遥「あとは…………聖川くんのケータイだけだ……」
玲「後日、本人のところに行くか?」
遥「うん、僕と玲でいこうか」
玲「わかった」
そこから僕達は晴也と僕、薫と鈴、朱雨と玲で行動し始めた…………
お互いに情報交換するために決まりを作った
どこかに移動する時は授業であれ、全員いうこと
なにか鈴の事件に繋がりそうな話を聞いたら共有すること
嫌がらせを受けたらいうこと
鈴に接触しようとした男子は警戒すること……
この4つを決めた……
平和に終わってくれますように………………
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