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(Side陽太)
プルルル……プルルル……
陽「はい、佐々木です」
如『ねぇ……どうして涼原を登校させたの』
陽「は、はい?
やりたいことは終わったのでは……?」
如『終わってないわよ!!!!
……まだ彼は涼原に心を向けてるわ……
徹底的に引き離すように言ったでしょ!?』
陽「も、申し訳ありません……」
如『いい、次が最後のチャンスよ……
涼原鈴を殺しなさい…………
……失敗は許さない…………』
陽「……んなっ!?殺すんですかっ!?
できませ………………」
プツッ…………
き、切れた………………
僕は昔から鈴先輩が好きだった……
鈴先輩と中学が一緒だったのだ…………
かっこいい先輩が好きだった
サッカーをやっている時だけ髪をあげて、見える素顔がかっこよくて……
憧れで…………………………
そう、憧れなだけで好きではない…………
本当は、今回の話が来たとき嬉しいと思った
鈴先輩に抱いてもらうのが僕の喜びだと勘違いしていたからだ…………
しかし、実際抱かれても喜びは来なかった
理由を考えてみたら
思いつくのは2つ………………
そもそも先輩を好きじゃなかったか……
……先輩の心は別のところにあるからか…………
多分両方だろう………………
僕が火曜日の朝、先輩の足枷と手錠を外したのには理由がある……
もうこんなことしたくない………………
ほかの人に抱かれているのをみて、自分で指示したことなのに腹が立った………………
腹が立ったのは自分に対してだった…………
中に出して、と強請る先輩をみてガッカリした
こんなことをさせているのか、自分は……と……
可愛い先輩は好きだったのだが…………
癒されるという意味であって
強請る先輩をみて、なんて自分は汚れているんだと自分に嫌気がさした…………
なんて僕は自分勝手なのだろう………………
先輩はなにも悪くない………………
ただ、清水先輩が好きになっただけだ……
もう、こんなことをしたくなかった………………
ただ、辞めただけでは自分の罪は消えない……
どうすればいいのかをよく考え…………
僕は行動を開始する………………
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