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戦争(Side鈴)

どうすればいいのか結局わからなかった俺たちはそのまま放課後を迎えた ビクビクしながら家に帰ったが特になにもなく みんなとは玄関で別れた だが、ほぼ一人暮らしの俺が不安なのか、優人が泊まりに来てくれるらしい 今は、リビングで優人が来るのを待っている ……………………… ピンポーン…… 鈴「はーい」 チャイム音がなったので玄関の扉を開けると 優「よっ、おじゃましまーす」 鈴「どーぞ?? なにもってんの??」 優「お前、どうせご飯食べてないだろ? 作ってやるよ、ビーフシチュー、好きだろ?」 鈴「いいのか!?!?」 優人の作るビーフシチューが俺は中学の頃から好きだった 圧力鍋を使ってて、味も抜群!!!本格的で最高なんだ! そう思いウッキウキでリビングに戻った ………………… 優「鈴、りーん?できたぞ」 鈴「んぁ…………あぁ、ごめん…… うほぉー!!うまそう!!!!」 目の前のビーフシチューをみて歓声をあげてしまった 気づいたら寝てしまったらしい俺を起こしてくれた優人に謝り、ご飯を食べた 優「…………どうだ?」 鈴「おいしい!さすがだな」 優「そうでもないよ……………… なぁ、鈴……………………」 鈴「んー??」 優「大事な話があるんだ…………」 彼は真剣な顔をしていた な、なに、なにかしちゃったか……?………… そう思ってじっと見つめていると…… 優「ごめんっっっ!!!」 頭がテーブルに当たるんじゃないかという勢いで優人が謝った 鈴「え、な、なにが!? ってか、えぇ、やめろよ……」 照れくさくて止めさせようとすると 優人が話を続ける………… 優「………………本当は、あの時、お前のことが好きだったんだ………………」 鈴「……………………え……?…… ど、どゆこと…………?」 俺は混乱した………… 優人が俺のこと好きだった………………?? 鈴「ど、同情か……?…………」 優「違うっ!!!!そんなんじゃない…………」 それから優人は話してくれた………… 本当は俺が好きで、だけどその気持ちを受け入れられなくて…… それで、特訓と称して俺の体を弄っていたらしい それで嫌悪感を感じたら友達としての好きに戻れると思って………… しかし、逆だった……好きが溢れてしまいそうだった 俺はロレックスが目当てだったから、仕方なく付き合っているんだろう、とわかっていても自分の下で喘いでくれている俺を見て、たまらない気持ちになったそうだ………… 俺が男の部分を押し付けて、冷たい言い方をしたのは、そうでもしないとその先までしてしまいそうだったからだという 俺の告白を断ったのは 単純に男同士が怖かったのと、断れば俺が元の女好きに戻るだろうと思ったからだという…… 黒板の件は謝っても謝りきれない…… ほんとうにごめんと 心の底から謝ってくれた…… 鈴「も、もういいから、顔上げろよ…?」 優「俺はとんでもないことをしたんだぞ…… なんでもっと怒らない………… 怒鳴り散らして絶交だと言ってもおかしくない……………… なんでお前は許してくれるんだ…………」 鈴「たしかに……俺がされたことはほんとに許せないことだ……………… だけど、そのあと、こうして謝ってくれている 文化祭では俺をフォローしてくれたろ? それに、今も俺をこうやって守ろうとしてくれている………………それだけでありがたいよ……?」 優「ばぁか、当たり前だ…… 俺とお前は親友なんだからな」 鈴「ん!そうだな!!」 そこから俺たちは今まで話せなかった分を充電するかのように語った 寝る時間になり結局、二時頃に寝たが、語り足りなかった

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