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(Side玲)

バタン…… 玲「ここか…………」 晴「…………いくぞ……」 玲「……まて、まだだめだ…………」 晴「……は!?なんでだよっ!!!」 玲「まだ父がついてない………… 現行犯で捕まえるなら父を待つしかない……」 晴「……くそっ…………」 俺たちは目の前にいるのに助けに行けない苦しみに突入したくて仕方がなかった………… 父さん…………早く来てくれ………… ……………………………… 俺達がついて10分くらいたった頃、父が到着した 父「……わるい、おくれた………… どこにいる?」 玲「……ここです…………」 3番と書かれた倉庫を指さす………… 父は部下に指示を出し、突入した……………… ……………… ダァン…… 父「警察だ、動くなっ!!」 俺達が突入した頃、鈴はピクリとも動かなくなっていた………… 橘と剣城は諦めるように立ち上がり、両手を上げた 橘「あーあ、捕まっちゃうよー?ぼくら」 剣「あぁ?捕まって当然だろ? ま、楽しめたし、指示は果たした……」 そのセリフを聞き、さぁっと血の気が引く………… て、手遅れだったのか………… 鈴に目を向けると 顔はまだ傷つけられてなかったが 両腕両足、腹、首、下腹部ずたずたにされていた……………… 父 「逮捕だ…………」 部下「は、はいっ!!!」 橘と剣城が連れていかれる……………… 俺はこいつら2人を睨みつけることしか出来ず、悔しさと虚しさが襲ってきた……………… 晴「……り…ん……?…………りん??」 晴也がフラフラと鈴に近づく………… 玲「朱雨、救急車を呼んで……」 朱「あ、え、あ、うん……!」 パタパタと去っていく朱雨の足音を聞き、俺は鈴に近づく……………… 体の傷をよく見てみる………… お腹に7箇所……腕は3箇所………… ここは比較的軽い………… だが、ほかが酷かった…… 首は深く切られている、幸い大きい血管を切らなかったみたいだ…… 太ももは刺されたのか骨まで見える状態の傷が2箇所……ほかにも7箇所薄く切られている………… 1番ひどいのは…………陰部だ………… 鈴の小さい陰茎は根元からタラタラと血を垂らしているし お尻の孔からは赤黒くなった血に混ざり、精液がでている……………… くそ…………くそっ………………………… ………………………… 救急車に鈴をのせ、病院に向かう………… 鈴が手術室に入って、5時間が経とうとしていた…… 晴也が部屋の前を忙しなくウロウロとしている………… すると、バタンと勢いよく扉があき、鈴がでてきた しかし、医師や看護師の顔色が良くない………… そのまま鈴は集中治療室へ運ばれた………… 晴「先生!鈴は、鈴はっ!?」 医「……一命は取り留めました…… …………しかし、あれだけのことをされたのです………………精神的ショックは尋常じゃないはず………なにかあってもおかしくありません…… みなさんで支えてあげてください……」 俺たちはガラス越しに鈴を見つめることしか出来なかった………………

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