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鈴「いぇーーーーーーい!!」 朱「おれ、これ乗りたい!!!!」 鈴「俺!これも!!」 玲「わかった、わかったから落ち着けお前ら」 興奮して止まらない俺たち2人はずかずかとパーク内を進み、片っ端から目をつけていく すると、あるアトラクションが目に止まった 鈴「なぁ!あれなんだ??」 朱「あれだよ!ドンブラコみたいなやつ!」 鈴「…………ん??なにそれ」 朱「まぁまぁ!乗ってみようぜ!」 その宇宙船のような形をしたものに乗り込んだ 俺と朱雨はお互いの反応が見たかったため、向かい合わせになれる席にした 朱雨と俺は宇宙船の先頭と最後尾に別れて座り、二ヒヒとお互いを見合う しばらく待っていると……アトラクションが前後に大きく揺れ出す…………どうやらこれごと一周するアトラクションらしい 乗り物が地面に対して垂直になった時、地面を見てみると大きなタイヤが地面に6個ついていた ああー、このでっかいのでこのアトラクションを動かしてるのか!!すげー!!! 大きくゆっくりと一周するこれはお腹がスースーして少しドキドキした 見た目子供の乗り物なのに……なかなか怖いんだな………… アトラクションを堪能していると前後の揺れが穏やかになり、止まる 俺たち2人は急いで降りて、晴也たちの元へ向かう 鈴「はるや!はるやぁ!!すごいぞ!これ!」 晴「……そぅ、たのしめた?よかった……うぷっ」 鈴「…………ま、まだ吐き気があるのか…………?」 晴「うぅ……ごめんな……………… ………付き合ってやれなくて……うぐっ…」 晴也は駆け寄った俺の頭を優しく撫でニコニコと笑いかけてくれたのだが…………………… 玲の運転が相当響いたのか晴也はまだ復活出来ていないようで苦しそうだった………………残念だな……………… あ、そうだ……なにか飲ませたら楽になるだろうか…………そう思い晴也に聞いてみた…… 鈴「なぁ……水買ってこようか?」 晴「……あ?……大丈夫…………遥がくれた……… …ありがとな、鈴………………」 鈴「あ、いや………………」 彼はフリフリと持っているものを揺らす 彼の手元にはペットボトルが握ってあった……………………遥が…………買ったのか……………… モヤモヤっとした気持ちが俺を襲う…… なんだよ…………ただ、遥が晴也にペットボトルを買ってあげただろうが………… だが、モヤモヤした気持ちは収まらなかった……………………………… 情けない気持ちでちらっと遥を見たあと、遥の横を見てほっとする… なんだ、薫も同じの持ってる…………晴也にはついでに買ったんだな……………… ただ、遥が晴也にペットボトルを買ってあげた、という事実だけでこんなにムカムカする自分が嫌になってしまう…………………… しょぼんと下を向いていると…………………… 晴「ごめんな…………つまんねぇよな」 そんな俺を見たからか…… そう、申し訳なさそうに晴也が言う…… 鈴「ち、違うんだ!晴也!! その……………えっと……………………」 言い訳をしたい…………だが、どう言い訳していいのかわからない…… 遥が晴也にペットボトルあげてて腹が立った?いやいやいや、すっげぇ性格悪いやつじゃん、俺………………それに、くだらなすぎるっ つまんないんじゃない……ただ、面白くないだけだ………………晴也がほかの男に優しくされているところを見ると、取られるんじゃないかとビクビクしてしまう………………晴也……いい男だから…………………… だぁぁあぁっ!もう!ほんっとくだらない…… 気にしててもむだだ!!!!俺は!楽しみにここに来たんだ!!!! 鈴「ち、ちょっと!向こうの方行きたい!! 行ってくるね!」 晴「……お、おう……………………」 鈴「いこう!朱雨!!!」 朱「おー!どこ行くんだー?」 俺は言い訳するのも恥ずかしくなり、晴也に背を向けてこの遊園地一番人気のアトラクションに向かって歩いた……………………

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