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巣作り(Side晴也)

くっっそ、玲め………… 屋台バカ遠いじゃねぇかっ! おかげで1時間もかかってしまった…… あー、鈴に早く帰ってくるって言ったのにな…… 悲しんでるかな…………思いっきり抱きしめてやらないとな…… 俺は持っている荷物が崩れないように気をつけながら走った ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 晴「ただいま~」 そういうとドタドタと数人の大きい足音が聞こえる バタンっ 大きい音を立て目の前の障子が開けられた 晴「なに、どしたの遥たち」 遥「晴也、いい?いまね、鈴、とってつもなく可愛いからね」 玲「襲ったりするなよ……!」 朱「ホンットに可愛いから!死なないでね!」 薫「頼むから盛るなよ……!」 晴「え?あ、はい……」 な、なんだ……?! すごい剣幕でみんながすっ飛んできた…… なんなんだよ みんなに背中を押されながらベッドに向かう…… すると、目の前に天使がいた……………… ヒュッと自分が息を呑む音が聞こえる 晴「え、なにこれ、天使」 遥「でしょ?!作ってる時も可愛かったよ!」 晴「可愛すぎるだろ、これ…………」 俺は顔が真っ赤になってしまっているのが自分でもわかる………… 俺と遥の会話で俺がいるのに気がついたのか 鈴が巣の中から顔を上げ、こちらを見た すると、鈴はぶわっと涙を溢れさせわんわん泣き始めた…… 鈴「うわぁあぁぁぁぁんっはるやぁあっ!」 晴「ご、ごめん、ごめんっ、遅れてごめんな?」 鈴「ぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ! ばかぁあ!さみしかったぁぁあぁっ!」 慌てて鈴のそばにいく 鈴が小さな両手を広げてだっこぉというので だっこをした とんとんと背中を優しく叩くと縋り付くように俺にしがみつく 俺の肩に頭を埋め、スンスンと匂いを嗅いでいる………… んんんんん、なにこの可愛い生物…………

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