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☆5
ドキ・・・・?
なんだ・・・これ・・・?
心臓がキュ~ッって・・・?
胸に手を当てて考え込んでいると、
孝之介がトレイを手に さっさと
レジに歩いて行った。
『あれ?・・・確か、昨日も・・・?』
『ああ、はい。美味しかったんで
パン好きな友達も連れてきました♪』
『あ、ありがとうございます。』
『因みにパン好きは、見ての通り・・・
あのパン山盛り男です。』
───と、2人が俺の方を見る。
俺と目が合うと・・・
また にっこり笑ってくれた。
ドキッ・・・////
ドキッ・・・・・・?
って、なに・・・・?
『俺、メロンパン~♪』
『俺、あんパ~ン♪』
俺の前を、蓮と佑真が横切る。
店員の姿が遮られて・・・
自分が、動けなくなってたのに気づいた。
まるで時間が止まってたみたいに。
『・・・・・・?』
なんだ・・・・?
まぁ、いいや。
パン♪パン♪
俺も山盛りのトレイを手にレジへと向かう。
ニコニコ笑いながら、待っている店員が
どんどん近づいてくるにつれて
何故だか、胸が高鳴る。
ドキドキ
ドキドキ
なんだよ、これ・・・・。
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