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☆6

『ありがとうございます。』 1つ1つ、パンを丁寧に袋に入れていく。 その手つきにも、なんだか目が離せなくて・・・ つい、ジーっと見つめてしまっている俺。 それに気づいた店員が、真っ赤な顔で 『あ、あの・・・何か変ですか・・・?』 と、聞いてきた。 『へっ?!・・・あ、いや、全然っ///!!』 ヤバッ! 見すぎだって、俺////!! 『えと・・全部で、870円になります。』 『は、はいっ!』 お金を払う時、ちょっとだけ手が触れて・・・ また胸がドキドキ騒ぎだしたりなんかして。 うわー、なんだ、これ! マジで変・・・! このままだと、 何かとんでもない事を口走ってしまいそう・・・! 『あ、あの・・・どうも・・・っ』 慌てて袋を受け取り、 待っている3人の方へと向かおうとした ───その時。 『あ、あの!』 店員に呼び止められた。 『・・・・・は、はい////!?』 な、なになに??? マジで、やべーっ//// ドキドキが・・・! ドキドキが・・・っ////! 『あの・・・ごめんなさい。 えと・・・1番 上のパンは・・・クリームに生クリームを 使ってるので・・・今日中に食べてくださいね?』 『へ・・・・・・? あ・・・・は、はい・・・』 『ありがとうございました。』 『はは・・・どうも。』 ───なぁんだぁ・・・クリームか。 はっ! っつーか・・・、何を期待したんだ俺は。 バカ・・・////

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