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* * * 蓮・side * * *
佑真は、俺の一世一代の告白に
まったく反応してくれない。
聞こえなかった・・・って事はないと思うから
突然すぎて、理解できない・・・とか?
『佑真、好き。俺、佑真が好き・・・だ』
もう1度、一言一言 噛みしめるように
ゆっくりと告げる。
それでも たっぷり10秒はフリーズしていた
佑真だけど・・・
『───────は、・・・はぅえっ・・っ!?
す、好き?好き///っ?!
な、な、何 言ってんのっ・・・///?』
漸く、ちゃんと届いたようで
急に真っ赤になってワタワタと
慌て始める。
ていうか、「はぅえ・・・っ!?」って・・・
なにそれ、・・・笑える。
っていうか・・・真っ赤になっちゃって
すごく、かわいい。
ああ、重症じゃん、俺。
『多分、前から・・・だったんだと思うんだけど・・
気がついたのは、さっき。・・・バカだよな、俺。』
『え・・・?前からって、えぇ・・・?
・・・ほ、本気で言ってるの?////』
『もちろん本気だよ。
だからもし、佑真に好きなヤツがいても
俺、絶対 渡さないからな?』
『え・・・?い、いや・・・俺・・は・・/////』
『今から、俺に言えない佑真の好きなヤツと
戦ってくる。誰か教えろ。』
『え・・・?た、戦うの・・・・・?』
『当然。さあ、誰か教えろ。』
『・・・・・・・・・ホントに・・・・・?』
『教えろよ。』
『ホントに ホントなの?』
『ホントだって。』
『え・・・マジで・・っ!?ど、どうしよう!////』
どうしようって 何だ。
つーか、
これ、佑真の好きなヤツが俺のつもりで
言ってるからさ?
これで俺じゃなかったら
超 恥ずかしいな、俺。
───って、万が一 違ってても
誰にも渡さないけどね。
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