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☆11
気まずい空気を感じたのか、
圭は明るく言葉を続ける。
『お、お父さんね?
小さい頃から、おじいちゃんを手伝ってたから
和菓子も上手なんだよ。』
『え・・・?そ、そうなんだー!
だから あんなに美味しいんだね!』
俺も明るく答える。
『うん。今度は僕が 引き継ぐ番。
──って、まだまだ・・・だけど。』
『圭なら大丈夫だよ。頑張ってるし。』
・・・・言ってもいいかな。
このくらいなら。
『俺に出来る事があったら言ってよ。
何でもするからさ。』
すると、圭は俺をまじまじと見つめて
ポポポッと顔が赤く染まった。
『あ・・・ありがとう/////』
それから下を向いて、ゴニョゴニョと、
嬉しい・・・って呟いたのが分かって
俺も嬉しくなった。
『あのね・・・大和くん・・・・////』
『ん?』
『あ、あのね・・・?』
『うん。』
『僕・・・・//////』
『う、うん・・・////?』
意を決したように切り出した圭だけど
言いにくそうに言葉を濁す。
なんだろう・・・。
恥ずかしそうにしてるから
俺までつられて顔が赤くなっていくのが
分かる。
『あのね・・・/////』
な、なんだー///?
何を言われるんだろう、俺は。
シチュエーション的には
愛の告白~?
なーんてね。
さすがに、それはないな。
『あのね、僕・・・こんな事 言ったら
嫌われちゃうかもしれないけど・・・
僕・・・僕・・・/////』
『・・・・・・え?/////』
マジで?
これは・・・この展開は・・・・
まさか・・・・・?
まさかのホントに////?
ドキドキしながら固唾を飲んで待つ。
────と、
『けーいー!アラーム鳴ってるぞー!』
お父さんの声が響く。
『あ!発酵 終わった!!』
『・・・・・・・へ?』
『行こう、大和くん!』
『あ・・・・うん。』
えー。
マジでー?
このタイミングでぇ?
なんだったのか 超 気になる・・・!
けど、
パン作りモードに がっつり入った圭は
もう既に部屋を出て行ってしまっていた。
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