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☆20
『や、大和くん!?大丈夫っ!?』
慌てて俺を覗くように上に来た圭を
思わず、引き寄せて抱きしめる。
『わっ///!!や、や・・・大和くん・・・っ////!?』
柔らかな髪、
ほんのり甘い香りと
パンの匂い。
男のわりに華奢な肩。
ああ・・・なんか、もー
・・・・・・・・・好き。
『・・・俺も好き。』
『・・・・・・・え・・・////?』
『俺も・・・圭が好き。マジで嫁にしたい。』
『え・・・・え///?ホ、ホント・・・に?//////』
『うん。初めて会った時から・・・好き////』
『え・・・・ウ、ウソ・・・////。
ぼ、僕も・・初めて大和くんを見た時から・・だよ///?』
『えっ?マジで?圭もっ////??』
『う、うん////。
嬉しそうにうちのパンを見てる大和くん見て・・・
あ、この人の事、好きって・・おも・・・・・・って///』
伏せていた顔を上げた圭が、
至近距離で見つめあってる事に
気づいてポンッと赤くなっていく。
その表情が ものすごく可愛くて、
自然に手が頬に触れた。
『・・・・大和・・・くん・・・////』
『・・・・・・・・圭・・・////』
あ。
なんか・・・いい感じ。
キス・・・したいな。
・・・しても、いいかな?
『圭・・・・・』
『あ・・・//// やま・・・とくん・・////』
ヤバい。
ドキドキが止まらない。
俺と圭の距離が縮まる。
圭がゆっくりと目を閉じて
もう少し・・・
もう少しで触れる・・・・
ああ・・・触れる・・・
初めての・・・キ、キス・・・ッッ////
────もう触れる、
と思った まさにその瞬間。
『ダメだっっ、ダメだーっっ!!!』
バシーン!!と戸が開いて
お父さんの声が雷鳴の如く 俺たちに直撃した。
・・・・・・・・・・・・・・え?
・・・・・・ええぇ??
なんで???
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