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☆22
言い合っていた2人の動きが
ピタッと止まった。
『おお!よく言った!青少年!』
手を打って喜ぶお父さん。
いや、お父さん?
名前・・・・青少年に戻ってるし。
『や、大和くん!?そんな簡単に・・・・』
こっちは
おろおろと慌てている圭。
いや、まあ簡単に、じゃないけど。
だって・・・・
『だって、俺、パン 好きだし。
この店も、圭も、えーと・・・・お父さんも
すげー好きだから全然オーケー!』
『で、でも・・・・大和くんの将来・・を・・』
「僕なんかに」ってゴニョゴニョ言ってる
圭の傍まで歩み寄って、ガッチリと
逃げられないように抱きしめた。
俺は・・・・圭の嫁になるっ!
その決意は固い。
お父さんに見られてようが関係ない。
いや、むしろ見ててほしい。
いや、見ろっつーんだ!!
『俺ね?ホントにパンが好きで、
好きで好きで仕方なくって、
将来はパンに関わる仕事がしたいって
ずっと思ってたんだ。
今日、初めてだけどパンを作るのを体験して・・・
すごく楽しかった。
それはね?圭と だったからだよ?』
『や、大和くん・・・/////』
『それに、いつも学校帰りに この店に来てさ、
毎日のように圭を見て、話をして・・・。
ずっと ここに居られたらいいのにって思ってた。
俺、パンが 好きだけど
それよりも もっともっと大好きな圭と
ずっと一緒に居たいって。』
『・・・・・・っ・・////』
『一緒に居たいんだ。
だから、もっと色々 教えてよ、俺に。』
『大和くん・・・////』
下に下ろしたままだった圭の手が
おずおずと俺の背中に回される。
『ホントに・・・いいの?』
『うん。圭が好き。大好きだよ。』
『ぼ、僕も・・・好き・・っ・・////
ずっと・・・ずっと・・・一緒に居たい・・・/////』
そう言って、
ギュウッとしがみついてくる圭。
ああ。
よかった。
伝えられた。
伝わった。
嬉しくて。
嬉しくて、嬉しくて。
なによりも愛しくて。
さらに力を込めて、圭を抱きしめた。
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