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*** 大和・side*** 『あの・・・大和くん。』 『んんー?』 まだお店が混む前の時間帯。 お客さんが居ないので、圭と2人きり。 俺は、この時間が大好きだ♪ なのに。 圭は どこか浮かない顔をしている。 『圭・・・?どうかした? なんかヤな事でもあった?』 『あ。ううん・・・あのね・・・ お父さんが大和くんの事・・・お嫁さんて 言うでしょ? あれ・・・イヤじゃないのかな? って・・・思っただけ・・・』 なんだ、そんな事か。 『・・・・イヤじゃないよ? 全然オーケー!むしろ嬉しい♪』 『そ・・なの? ・・・なら・・・いいんだけど・・・ そっか・・僕の早とちり・・/////』 圭は、エプロンの裾を握って 赤い顔で下を向いてしまった。 おおお♡ 可愛い♪ そっか、 俺の事 考えてくれてたんだな。 まあ、「嫁」っていうのは 半分 からかってるってのもあるんだろうけど・・・ あれは、お義父さんなりの愛情表現なんだって ・・・俺は そう思ってる。 あと、名前 呼んでくれないのも(笑)。 だから、イヤだなんて思わない。 むしろ、俺に 心許してくれて 俺を 受け入れてくれて。 圭と一緒にいてもいいんだよって 言われてるみたいで・・・ すごく嬉しくなるんだ。

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