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☆10
*** 大和・side ***
うーん。
どうしよう・・・・。
このまま、落ち込んでても
話は前に進まない。
でもなぁ・・・・・
俺も恋愛初心者だしなぁ。
誰かを好きになったのも、
つきあうのも圭が初めてだし。
一緒に居られるだけで幸せだし。
キスもしたいし、してるけどさ
舌 入れるキスなんて
考えた事もなかった
そんな俺なんかじゃ・・・・
力になってやりたいけど
なれないかも・・・
悶々と考えていると、
ガラガラーッと勢いよく
教室の扉が開いた。
『・・・・・・・っ!?』
蓮も突然の誰かの登場に
ビックリしたように顔を上げる。
開いた扉の前で腕を組み、
足もクロスして、やたらと
カッコつけて立つ、ソイツは・・・・
俺たちのよく知ってる・・・
『『こ、孝之介っっ !?』』
カッコつけた孝之介は、
腕を組んだまま
こちらに ゆっくり近づいてくる。
蓮と俺を交互に眺め、
ふん、と笑って・・・ひと言。
『本当に・・・アホだね。
お前らは。』
『は・・・・・・・・・・・・・?』
なに?
今、お前ら・・・・お前らっつった?
なんで???
なんで俺までアホ扱い???
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