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☆18

*** 孝之介・side *** 『────で?』 『ん?』 『悩んでるんでしょ?キスで。』 『あ・・・・、う・・・///』 聞くと、佑真は また真っ赤になって俯いた。 今度は、根気よく待っていると 意を決したように顔を上げて 真っ赤になって下を向いて 顔を上げて、下を向いて。 それを何度か繰り返して モジモジしながら 缶を弄くりまわして 漸く 口を開いた。 『あ、あの・・・さ、最近さ・・・ その・・・・蓮のキスが、こう・・・ なんつーか・・・、その・・・///// や、やらしい///っていうか・・・』 言葉を重ねる度に、ボン!ボン!と どんどん 顔が赤くなって、 照れ隠しなのか グイッと コーヒーをあおった。 ふむふむ。 やらしいキス、ね。 『舌でも入れられたとか?』 『────ぐ・・・っ・・! ゲホッ!ゲホッ!』 コーヒーが気管に入ったらしく 激しく噎せ始める佑真。 『あらら。大丈夫?』 『だっ、大・・丈夫っ・・・・、ゲホッ・・ じゃ・・ねー・・・よっ・・・ゲホホッ !!』 文句を言いつつも咳が止まらない。 あらら。 話を聞くどころか 話が出来なくなっちゃったな。 まあ、大体は理解出来たから すぐに終わると思うけど。 予想どおり、悪いのは 蓮だな。 先生とのメールのジャマするわ 佑真を変な事で悩ますわ ・・・後で たっぷり シメてやる。

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