142 / 156
☆24
***** 佑真・side *****
『れ、れ・・・ん・・・?』
『・・・・・・・・・・・・』
何も言わず、真っ直ぐに
ただ 真っ直ぐに
見つめられて
動けなくなる俺。
『れ・・・ん・・・・・?』
もう1度、名前を呼ぶ。
なんだろう、この空気・・・
気まずい・・・・・・・
そんなに見つめられると
ソワソワして
居たたまれない・・・///
自分の顔が どんどん
赤くなっていくのを感じる。
───── と、蓮がフッと笑った。
『佑真、かわいい』
蓮の目の奥に灯る微かな熱情。
それを見たとたん
やっぱり 怖くなった。
何となく ふんわり、いつかは蓮と・・・
なんて
思ってた事が急に現実味を帯びて
自分の身近にあるものなんだって
気づいてしまった。
『佑真・・・・』
頬を撫でられ、再び ゆっくりと
唇が近づいてくる。
『・・・・・っ !!!!』
怖い・・・
怖い・・・・っ!
パニックになった俺は・・・、
蓮を力の限り、思いっきり
突き飛ばしていた。
ともだちにシェアしよう!