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☆30
*** 大和・side ***
『すけべ。』
『うっ・・・・・・』
『変態。』
『うぅ・・・・・・』
『暴走エロ魔神。』
『ううぅ・・・・・』
突然 現れた孝之介の言葉責めに
項垂れる 蓮。
『こ、孝之介・・・その辺で
止めてやって・・・・・!』
もう見てられない。
可哀想で。
だって、こんな蓮・・・見たことない!
『ふん。ま、いいか。
・・・・・あんまり待たせてもな・・・』
まだまだ言い足りなさそうな
孝之介だったけど、
何やら意味深な言葉を吐いてから
改めて 蓮を ジロリと 睨んだ。
そして、
『屋上で佑真が待ってる。』
ぽつりと呟いた。
『・・・は?・・・・え??』
『聞こえなかった?
佑真が屋上で待ってるから
行ってあげて。』
戸惑う蓮に あくまで孝之介は 冷たい。
『え?佑真・・・・?え?
あれ?帰ったんじゃ・・・・』
おそらく 予想外な展開に
おろおろし始める蓮を 今度は 一喝。
『いいから屋上に行け!
会って、ちゃんと佑真の話を聞くこと!
暴走すんなよ!?いいか !?
分かったら返事っ!』
『・・・・・っ!は、はいーっっ!!』
蓮が 慌てて立ち上がり、駆けていく。
ホントに、あんな蓮・・・
見たことない。
恐るべし、孝之介。
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