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*** 大和・side *** 『そうよ!ありえない!』 母親も今の父の言葉に のっかってくる。 そして、2人して 急に 黙りこむ。 なんだか妙な雰囲気に何も言えず しばらく見つめていると、 2人とも体を震わせ、俯いてしまった。 ああ・・・ ううう・・・。 く、くそぉ。 グイグイ攻(責?)められて 急にしおらしい(?)、この態度。 いくら楽天的な俺だって 気持ちが萎えてくるじゃん。 あああ・・・ うー・・・ もう・・・っ! 居たたまれない・・・! 部屋に帰っちゃおうかな・・・! いやいや! 圭のためだ!頑張れ、俺! なんとかしなくちゃ!! 『あ、あの・・・あのさ、俺・・・・』 もっと、きちんと話そう。 いきなり直球すぎたよな。 ちゃんと話して 分かってもらって・・・ そう思ったら。 『・・・・っ、う・・・・・・うぅ・・・っ』 え。 え? 母さん? ええええぇ!? な、泣いてる? 『く・・・・・っ・・・・・ぅ・・・・・・』 え。 えぇ!? と、父さんまで?? 2人が嗚咽をもらして泣き出す始末。 ええー!? な、なんでだっ!? え。 ええぇー!? ど、どうしよう・・・ どうしようっっ!! どうしたらいいか・・・・・・ わ、分からないぃぃーっっ!!

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