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*** 大和・side *** 『圭、手伝うよ♪』 『あ。ありがとう、大和くん。 じゃあ、湯呑み お盆に並べてくれる?』 『うん。 ・・・・・・なんかさ、お義父さんもウチの親も 思ったより 普通だったね。』 『うん・・・でも僕、失敗しちゃった・・/////』 シュンと落ち込む圭。 『失敗??いやいや全然 大丈夫だって。』 『でも、挨拶とか いっぱい練習したのに・・・/////』 やっぱり練習してたのか・・・。 かわいいなぁ♪ 『大丈夫だよ!圭、かわいかったもん。 俺、ますます好きになったよー!』 『か、かわいい・・///? うーん・・・ホントに大丈夫かなぁ・・・・?////』 『うん。うちの親も絶対 そう思ってるって! 大丈夫、大丈夫♪』 『う、うん・・・・・・/////』 『あ、お盆 俺が持つよ。戸、開けて?』 『あ。ありがと・・・・・//////』 さすがに今日のお茶のお供はパンではなく 上品そうな和菓子。 美味しそう。 どこで買ったんだろ・・・・。 俺、パンも好きだけど 和菓子も好きなんだよな~。 後で聞いてみよ♪ 居間に戻ると、すっかり打ち解けた 親たちが 楽しそうに笑っていた。 よかった・・・・。 『お茶、入ったよ。』 『おお。ありがとさん、青少年。』 お義父さん、青少年になってるし(笑) いつものお義父さん、だな。 『ど、どうぞ・・・・・//////』 『圭くん、ありがとう。』 『ありがとう。』 圭は まだまだ緊張しているらしく お茶を置く手が震えている。 かわいい・・・・・・。(←そればっか) 俺がみんなに和菓子の皿を配る。 その和菓子を見た父親が「あ」と、 声を上げた。 『これ・・・・懐かしいなぁ。』 『え?』 『この和菓子。昔、よく食べてたんだよ~。』 『そうなの?』 『うん。・・・・・・・・・あれ? ・・・確か・・・この和菓子屋さん、 お店が無くなったって聞いたんだけど・・・。』 『え・・・・?』 無くなった? お店が?? じゃあ・・・ もう、無くなった お店の和菓子が なんで ここにあるんだ・・・?

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