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*** 大和・side ***
『母さんが、なにっ !?』
圭を壁際に押し寄せて、
玄関に背を向ける。
『う、うん・・・・//// あのね?』
『うん・・・!』
『僕の携帯の番号、教えて欲しいって・・・////』
『うん?・・・・・・携・・・帯?』
『うん///。えへへ。交換しちゃった・・・/////』
両手を頬にあてて、ニコニコ嬉しそうな圭。
『・・・・・・へ?』
携帯の番号交換・・・した・・・だけ?
で、そのかわいい笑顔??
っていうか、ババアの電話番号 聞いて
嬉しいのか?
『えと、あとね・・・?』
あ、まだ続きがあった。
『う、うん・・・!』
『 “ 私を お母さんだと思って何でも話してね ”
って・・・・言ってくれたんだ・・・/////』
『え・・・・・?』
『僕、すごく・・・すごく嬉しくて・・・』
『・・・・・・・圭・・』
『お母さんて こんな感じだったなぁって、
思い出したら 嬉しくて・・僕、泣いちゃって・・・・・
そしたら、優しく抱きしめてくれて・・・
それもすごく・・・すごく嬉しかった・・・・/////』
『あ・・・・・・そう・・・なんだ・・・/////』
『うん・・・っ/////』
そうか・・・
そんな事が・・・・・。
圭は、ほわほわ~と、
ホントに嬉しそうに笑う。
かわいい・・・////
やるな、ババア。
はっ!
背中に 突き刺さる視線。
恐る恐るそっちを見ると・・・
もう既にクツを
履き終えた両親とお義父さんが
ジーッと俺たちを見つめていた。
『・・・・・っ・・・///////』
『帰るわよ?大和。』
『続きはまた今度にしなさい。』
『・・・・・・・・・っ//////』
うわ、恥ず・・・っ////
誤解だっ!!って言いたいトコロだけど・・・
この光景、両親 たちから見たら
俺が圭を壁に押し付けて
抱きしめているようにしか
見えない・・・な・・・///
『春休み、ウチに泊まるんだから
楽しみはとっとけ。青少年♪』
『・・・・・・・っ////////!!』
お義父さん、
とどめの一撃。
う・・・////
もう、今さら 違うって誤解だっ!って言っても
信じてもらえない・・・よな。
仕方ない・・・
『・・・・は、はい・・・/////』
これ以上、変な誤解を受けないように
圭から離れ 渋々 玄関に向かう。
クツを履いて 振り向くと、まだ圭は
ほわほわ と嬉しそうに笑っていた。
圭を笑わせたのが俺じゃないのは
なんか癪だけど・・・
ババア・・・あ、いや
お母様、グッジョブ!
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