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*** 大和・side *** 『お義父さん・・・・・・ここは?』 通された部屋は、 いろんな物がゴチャゴチャ詰め込まれてて 狭くて、暗くて・・・ 正直・・・・・めっちゃ怖い。 ここが・・・・ 俺の・・・・・部屋? 『お、お義父さん・・・・こ、ここ・・・』 『ん?ここ?ここか~。 ここはな?・・・物置部屋だっ!』 『・・で・・・ですよ・・・ね?』 どう見ても物置部屋・・・ ん? 物置・・・・部屋?? 『あの・・・俺の部屋って・・・・物置部屋・・・・?』 『そう、物置部屋。』 『え・・・・・・・』 えぇぇーっっ!? いやいやいや! ちょっと待って!! 俺、(使わない)荷物 扱い?? 『えー!?お、お義父さぁん!』 『はっはっは。』 オロオロする俺を見て 嬉しそうに高笑いするお義父さん。 マ、マジか・・・・ なんか、酷すぎる・・・・ぅぅ。 がっくり落ち込んでいると・・・ 『もう!お父さん! いい加減にしてっっ!!』 圭の怒った声が響き渡った。 『いくら大和くんの反応が 面白いからって からかうの やめてよ!』 『け、圭ぃぃ・・・・・』 『これ以上、バカな事するなら 今日の晩ごはん、ところてんにするよ!?』 『お、おう・・・圭。す、すまん!後は任せた!』 お義父さんは圭の剣幕と「ところてん」の言葉に 慌てて お店の方へ 逃げていった。 『ホントに もう・・・・!ごめんね?』 『あ、ううん・・・。』 え、えーと・・・・・ 俺は、今・・・・・・ からかわれてた・・・? て、ことは・・・・ 『大和くん、こっち。』 『う、うん。』 よかった・・・・! ここじゃない・・・・!! ホッと安心した俺は、圭に手を引かれ 物置部屋を後にした。

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