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「ちょっ、待て待て待て!考え直せお前!!」
「は?」
馬鹿だろコイツ。なんで男友達にそんなもんかけようとしてんだよ。馬鹿だろ!
なにが「お前にしか頼めない」だよ!!もっとあるだろ!!
「女にかけろよな!!彼女とか!」
「は?そんなことしたら俺の印象ガタ落ちじゃんかよ。」
はい、正論ですねー。ありがとうございますー。
...じゃなくて!!
「それ承知だろ!?ありえねえよ!俺男だぞ!?」
必死で彼に諦めてもらうように言った。言ったつもりだ。
しかし彼はキョトンと首をかしげる。
「男でもお前ならいいって思ったんだろ?」
そしてニタリ、と。
黒い笑顔を俺に向けた。
「いいから黙ってろよ」
「ひっ...」
後ずさりする俺の腕を、緒方はしっかり捕まえた。
「う、うわ、離せよ!変態!!」
必死で彼の手を振りほどこうとする。しかし、彼の力は俺の右上を行く。
...嘘だ。うわ、高校生活終わったわ、俺。
どんなイヤラシイことされるか恐れ、目をつぶってビクビクしていたが、いつまで経っても彼がそんなことをしてくる気配はない。
そっと目を開ける。
「おい、ハヤテ。これちゃんと俺の言うとおりにしないと、かからないから」
「はっ?」
めんどくせー!!!!
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