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「...はっ、くぅ、ん!」 唇を噛み締めて声を押し殺す。緒方にこんな声を聞かせたくない、聞かれてはいけない。 緒方は俺が指先に弱いことに気づいたのか集中的に指先だけを攻め始めた。...最悪だ。 「ァッ、だ...めだって、は...」 脳が甘く痺れる。体の自由が全く効かない。俺は彼の思うがままだった。 「..ここが弱いんだ」 カッと顔が熱くなるのを感じた。空いている左手で顔を隠す。 見られたくなかった。 それを見て彼はふっと口元を緩めた。 じわじわと快楽の波が体を飲み込む。限界が近かった。 「お、がたぁ...」 催眠中、初めて彼の名前を呼んだ。 彼は一瞬俺の方を見て、さらに激しく指先を攻めた。 波がキリキリと脳の正常な部分を追い詰め、蕩かしていく。 呼吸が乱れ、はふはふと熱い息が口から溢れ出る。 もう、イキたい。 「おがた......、も、もう」 それを聞き、彼は指先を甘噛みする。そして強く強く、吸った。 「ァ、も、イッ......!」

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