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今日もいつものように友人たちとカラオケに行く予定だった。 しかし俺は今こうして学校に残っている。先日提出した進路のプリントに不手際があったらしい。 といってもちょっとした記入ミスじゃねえか。ったく教師は細かいなぁ。 それで残っていたのだが、記入ミスも訂正し終わった。プリントを提出しに職員室行こうと席を立ち上がった時だ。 「今城クンって、君かな?」 聞いたことのない男の声が俺の後ろからした。驚いた、全く気づかなかった。いつからそこにいたんだ。バッと後ろを振り返る。 「そんな驚かなくてもいいのにーw」 後ろを振り返ると、茶髪で前髪をセンター分けした男が立っていた。なんか見るからに軽そうな男だ。 「...誰だよお前」 無愛想に言葉を返す。後から初対面にお前はないな、と思った。俺もいつからこんな風になったのか。 「あー、俺な」 そんなことも気にしていないようで、茶髪の彼はヘラヘラと笑いながら答える。 「俺、木乃里久(きの りく)。木乃ミンでよろしく!」 彼は聞いてもないのにニックネームまで言ってきた。 「それよりさぁ...、わーお前すっげえな!ホントに金髪なんだな!傷まない?髪」 彼は俺と初対面なのに関わらず馴れ馴れしく髪を触ってくる。先程から彼のペースに巻き込まれている。俺とは合わないヤツだと心の中で思った。 彼の手を払い除ける。 「...まぁ。で、木乃ミンは何なの?俺なんかしたっけ?」 「あー!ソレソレ!本題忘れてたわ!」 ...大丈夫かよ、コイツ。 「俺さ」 窓から入った風がカーテンをたなびかせる。夕日の光がひとつの直線として教室に入り、木乃の顔を照らす。 「千春の友達なんだけど」

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