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本来なら「だからなんだよ」って話だが、今は違う。なんせ俺と緒方は今、関係をいっさい遮断しているから。 今回の件は最初に絡んできた方が負けだと思っていたがー...、まさか緒方から手を出してくるとは意外だな。アイツも割と子どもなんだな、と心の内で余裕の笑みを浮かべる。 「ふーん。で、緒方の友達が何の用?」 俺は机の上の筆記用具を片付けながら木乃に質問した。 「何って今城クン!君でしょ?合コン来たいって言ったの!」 「あー」 そんなこともあったな。なんだっけ、催眠術の実験台になる代わりに合コン頼んだっけ。馬鹿なことしたな、俺。 気のせいか、催眠術にかけられていた右手の人差し指と中指がピリピリと痛んだ。 「アイツさぁ、彼女いんのになんで合コン来んのかなーって思ってさぁ!OKしたけど」 したのかよ。お前がなんでだよ。 「そしたら君の予約だったのねー!仲いいね!」 今はそうでもないけどな。 ていうか緒方のヤツ、ちゃんと合コン手配してたんだな。そこに驚く。あとこんな軽いヤツが友達にいるんだってことを初めて知った。 こんな軽いヤツが友達なら、催眠術の実験台なんて俺に頼まなくても良かったんじゃないか?ホイホイOKしてくれそうじゃないか。

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