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第9話 /E

「あの時……王城の書庫で微笑み、俺の手を掴んだ少年は……レオニール、……お前だったんだな……!」 「……!!」 ……それは、意味が分かる……。その真実に、鼻の奥がツンと痛くなった。 「……まぁ……おう……」 「クラストファー」 「……くら……?」 「"クラストファー"。俺の名だ」 「……クラストファー……」 ここで初めて魔王……彼の名が知れた。 「あの書庫で出会った日から、クラストファーが好き……。好きなんだ……」 言いながら彼の広い背に腕を回し、抱き付く。キツク、キツク……。 「本当に俺? クラストファーは俺の事、好き?」 「ああ。平気で"世界平和"をダシにして強引に巻き込んで、無理矢理なんとか手に入れようとするくらい、どうしようもなく好きだ」 クラストファーに逆に腕に閉じ込められ、俺は彼の胸に頬を付けて泣いた。 すると彼は泣く俺を横抱きにし、あの天蓋のベッドの上に置いた。 置かれた俺は素直にクラストファーの行動を受け入れた。 口付けされ、服を脱がされて彼も俺と同じ姿になり、クラストファーの手で高められる。 お互いに本当に通じ合った確信から、俺の身体が蕩けるのが早いのは……しょうがない……。 「やっ……。クラストファー……! イッちゃう……おれっ、もう……、は、はぁ、はぁ……ィ、イくっ……!! イっ…………」 ―ぶびゅ……! ぶびゅう! びゅーびゅーびゅー!!! クラストファーのペニスを強く捻じ込まれ、前立腺の粒を擦り潰されて俺は内側に生まれた快感の閃光に意識飛ばし、白濁を迸らせた。 僅かに意識が戻った中で口から涎を垂らし、伸ばした四肢をピクピクとさせながら俺は射精し続けた。 そして、俺の内部はまだクラストファーに占領されたままだ。だって射精しながら、アナルがペニスを"ちゅうちゅう"している。 「……ちょうだい……」 「ん?」 「クラストファーの、精液、俺の中に頂戴……」 そして俺は獣の様に四つん這いになり、俺はクラストファーの精を受けた。 深く、深く、大量に注ぎ込まれた熱い彼の体液に俺は歓喜し、いつの間にかシーツを白濁で濡らしていた。 最後には与えられた快感が上手く捌けず、俺は前方に崩れた。 そうすると尻が勝手に高くなり、クラストファーは更に俺の深い位置へペニスを進めて来た。 熱い肉同士の接触が強まり、俺は涙を流しながら歓喜の声を上げ善がりまくった。 ああ、俺は呼吸をどこからしているのだろう? そんな中でクラストファーは俺にもう一度"精"を注ぎ、愛を囁いてくれた。 チカチカする意識下で俺は単純に以前とは違う幸福感に浸り、クラストファーの言葉に微笑んだ。 ―……それから俺達は月下城の浮遊地で、地上に降りて辺りを散策する様になった。 「……レオニール、手を」 「うん。クラストファー……」 もちろん、手は恋人繋ぎをして、……だ!

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