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第17話 ……アナニーですか?

「出来ない」 と、オレ。 「出来るよ」 「指が届かない」 「どこに?」 ……言わなくても、わかってるのに。 「どこに指が届かないの?」 と、龍ヶ崎。 「……お尻の穴」 「そんなに手が短い?」 手の長さより、体の硬さが問題なんだってば。 「後処理どうやってるの?」 と、龍ヶ崎。 中だし放置の龍ヶ崎のせいで、自分でお尻の中のモノを掻き出してるけど。 「それとも誰かにさせてるの?」 と、低い声の龍ヶ崎。 「させるかっ!」 『オレのお尻の中に指を入れて、中にいっぱいある精液を全部掻き出して下さい』 て、誰に頼むんだよ? 頼んだら、その時点で友達なくすわ。 「じゃあ、指は届くね」 と、龍ヶ崎。 「このままじゃムリ」 と言ったら、 龍ヶ崎があきれたようにため息をついた。 「どの体勢ならいいの?」 と、渋りながら譲歩してきた龍ヶ崎。 オレの眉間をこすってきた。 自然と眉間に皺がよっていたようだ。 どの格好も嫌だけど。 今してるM字開脚よりはまし。 「……横向き」 龍ヶ崎はつかんでいた膝から手を離し、 「じゃあ自分でならして」 と、オレを横向きにした。 前をいじってのオナニーは、させられたことがある。 でも、後ろを触れと言われたのは初めてだ。

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