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第19話 1本しかムリです※

普段なら、龍ヶ崎のでかいのを抽挿されすぎて。 ヒリヒリする痛みはあるけど、やわらかい胎内。 情事のあとは、指も出し入れしやすくて中の精液も掻き出しやすかった。 「んっ……」 と、思わず声がもれた。 気持ちよさからくる喘ぎじゃなくて、痛みをともなう呻きだ。 今はローションのぬめりを借りても、指の動きが制限される。 「自分でしても気持ちいいんだ」 と、的外れなことを言う龍ヶ崎。 オレのどこがよいように見えるんだよ? よい、悪い。 相手のそれが、わからない龍ヶ崎。 なんでこんなんで、モテてんだろ? 取っ替え引っ替え、夜の『お相手』が列をなす。 龍ヶ崎の親衛隊に入れば『お相手』に選ばれる確率が増すから、大所帯の親衛隊に育っていた。 親衛隊以外の『お相手』もいるらしい。 この2ヶ月は、ほぼ一緒に夜を過ごしていたら、オレと会わない日に『お相手』とセックスしてるんだろうか? ここまでいくと、単に絶倫とかじゃなくて、病気なんじゃないか? よくわかんないけど、セックスしないと精神的にヤバいとか? 泳いでないといけないマグロやカツオみたいに? 止まると死んじゃうとか? 「ヘタ」 と、龍ヶ崎。 ……うるさい。 肛門に指を出し入れするだけて、精一杯。 慣らすなんて行為は出来なくて。 「1本じゃほぐれないよ」 と、龍ヶ崎。 思わず、枕から顔をあげた。 龍ヶ崎が口角をあげて笑んだ。 「3本は入れないと」 そう言われて、 「いやっ……」 オレは首を何度も横にふった。

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