39 / 67

第39話 セーフセックスも考えて

龍ヶ崎が部屋から出て行き、 「……喉、痛い」 声を出したけど、ちゃんとした音にはならなくて。 喘ぎすぎで、喉がヒリヒリする。 それに、口の中が渇いてカラカラだ。 唇もなんかカサカサするし。 汗をかいたから、体が水分不足だ。 シーツから上体をおこしたら、 「痛っ!」 体のあちこちが痛いけど、龍ヶ崎の大きなモノをずっと受け入れた肛門が一番痛かった。 ベッドからおりて、歩きだすと、 「あっ……」 龍ヶ崎からそそがれた精液が体の中から、あふれてきた。 大腿にたれて、足をつたって、床を汚していく。 足を動かすたびに、ごぼっと、体内から、白いのが出てきた。 量、多すぎ……。 マジでゴムを使って欲しいよ。 龍ヶ崎はローションは使うけど(使わないときもあるが)ゴムは使わないんだよなぁ。 オレにはゴムつけてくるのに、自分はつけない。 初めてヤったときも、ナマで中出し。 セーフセックスとか、相手にたいする気づかいとか、配慮とか、最初からなかったな。 龍ヶ崎は相手が誰でもそういう対応なんだろうか。 中等部3年の秋頃から恋人が出来たけど、ナマではヤってない。 じかにヤりたがる子もいたけど、毎回ゴムつけてたな。 オーラルの時も口に出さないようにしたし。 なかなか離してくれなくて、口で出しちゃったりしても、吐き出させたから飲ましてないし。 不味いもん、わざわざ飲ましたくないじゃん。 男の抱き方を教えてくれたあの人に、味見をさせられたことあるから、ね。 オレはあの人だけ、ナマでやったっけ。 なんかしんないけど、かたくなにゴムつけさせてくれなかったから。 今思えば、犯罪だよ、先輩。 13歳になったばかりの自慰も知らない子供に、エロいことして、セックスの味、覚えさせて、一方的に捨てた。 本当に好きな人の代わりで、もてあそばれただけだったなぁ。

ともだちにシェアしよう!