46 / 67

第46話 オレたちはエッチでしかコミュニケーションとらなかったんだけど

教室内では、龍ヶ崎とはからみはなし。 セフレになって2カ月半、そういう関わり方をしていた。 たまに昼休みや放課後に、人気のないところで、こっそりと二人で校内エッチしたけど。 龍ヶ崎がオレを教室内でもかまいだしたのは、風紀委員長がわざわざ教室内のオレの元にやってきた翌日から。 つまり、先週の水曜日からだ。 三日間、昼休み以外の休み時間には、オレにまとわりついてきた。 放課後は一緒に風紀委員室に向かったし、下校時も一緒。 でも、学園や寮の食堂には行ってなかった。 だからなのか、 龍ヶ崎と寮の食堂での朝食。 まぁ、目立ってた。 風紀委員活動をするようになってから、龍ヶ崎とともに行動するようになったけど、食堂で食事をするのは初めてのこと。 登校までのあわただしい時間帯なのに、行き交う人達に立ち止まって振り返られたことが何回もあった。 オレの歩調にあわせて、龍ヶ崎がゆっくりとよりそって歩くから、いたたまれない気持ちになった。 もう開き直って、のんびり朝食をとって一緒に登校した。 教室に入ったときに、すでに登校していたクラスメイトがいっせいに見てきた。 龍ヶ崎とは無言で離れた。 自分の席につく前に、龍ヶ崎の方を見てしまった。 すでにイスに座っていた龍ヶ崎には、すぐに取り巻きがまとわりついていた。 いつも龍ヶ崎のまわりには、きれいどころやかっこいいどころが群がっていて、華やかで派手な集団になっている。 オレが席についたら、前の席の野間が振り返ってきて、話したのがさっきだ。 龍ヶ崎との朝食や同伴登校にていて、野間や護はふれてこなかった。 きっと、あとでそのことにていて、つっこまれるはずだけど。

ともだちにシェアしよう!