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荒縄で透の太股の膝上辺りを縛り、縄先をパイプベッドに括り付けた。
恥ずかしさに暴れる透の抵抗を物ともせず、M字開脚に固定した体の、ある部分だけを念入りに愛撫する。
「あぁッ……い、嫌だっ!……抜いてくれ……!!」
他には一切触れず、延々と透のアナルを攻略していく。
たっぷりと濡らされ、ぐちゅぐちゅと彰広の指が出入りする度に、シーツに滴りシミを作った。
「ほんとに初めてか? こっちは全然触っちゃいねぇのに、濡れまくってるぞ」
低く笑いながら、後ろの刺激だけでゆるく立ち上がり涙を垂らす透のペニスを、息がかかるほど近くで視姦してやる。
「……っ!……言うな!」
「やらしい匂いだなぁ……透」
「ひっ……!」
今すぐにでもしゃぶってやりたいし、透も期待しているようだが、まだ駄目だ。
指を引き抜き、彰広は透のペニスの根元を革紐でキツく縛った。
「……ぅあっ!」
「まだイクんじゃねぇぞ。いい子にしてろ。」
亀頭に、ちゅっと口付けて言う。
透は快楽と怖れの入り混じったセクシーな表情で彰広を見つめた。
本当にたまらない。
もっと、快楽と絶望で揺れ狂う透をみたい。
「なぁ、透。どっちがいい?」
彰広は黒と赤、ふたつのバイブを透に見せた。
「なっ……なにを!?」
色付きも形もグロテスクなモノを選んだ。
このような性玩具を見るのは初めてだろう。透の驚いて怯える顔がたまらない。
「選べよ。好きな方を入れてやる。じゃなきゃ、ずっとこのままだ」
根元を縛った透自身をぎゅっとキツく握る。
「ッ! 痛いっ……やめっ!」
「どっちを入れて欲しい?」
ついに透はその瞳から涙をハラハラとこぼしはじめた。
「うっ……ひっ……」
「泣いても止めねぇし、逃げられないぞ。ほら、楽にしてやるから……な、透。どっちを入れて欲しい?」
優しく耳元で囁けば
「……ぅ……黒で、いい……」
蚊の泣くような声で透は答えた。
透なら黒い方を選ぶと思っていた。
この赤は生々しすぎる。
思い通りの反応に笑みを浮かべて、
「じゃあ、赤い方を入れてやるよ」
「!?」
血の色を連想させるグロテスクな赤いバイブをゆっくりと挿入させていく。
「やっ!? 嫌だ!!……いや、あっあぁあ!!……やめてくれ!! 彰広ぉ!!」
悲鳴のような声で名前を呼ばれて、ズクン……と、下半身が重くなる。
───くそっ。早くぶち込みてぇ。
散々ローションで濡らし、指で慣らしたアナルは淫らに蕩けていた。
不自由な体を揺らして、身悶え拒否をするも虚しく、透のアナルは素直にグロテスクな玩具を飲み込んでゆく。
「あ! そ、んな……! あぁぁあ……や、あぁ……!!」
根元までがっちりと嵌め込み、抜けてしまわないように革のベルトで固定した。
「うっ……ひどい、こんな……」
ハラハラと涙を流す透に、彰広はたまらなく欲情する。
……想像以上だよ、お前は。
「お前のためなんだよ」
優しく囁き、頬を撫でる。
すると、透は彰広の手に頬をすり寄せるようにして、更に泣いた。
今、この場所では、透を追い詰めるのも、透が縋りつくのも、自分しかいない。
「……透」
「あ、きひろ……彰広……」
助けてを求めるように、己の名を呼ばれて、愛しさにたまらなくなる。
───もっとだ。
もっと透を追い詰め、泣かせて、彰広のこと以外すべて忘れさせたい。
もっと溺れさせてしまわなければ。
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