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第2話

寝室に切なげな喘ぎ声が響いていた。 「あ! あ!……ぁああ、は、ぅあ!」 豪奢な天蓋付きのベッドの上。 サシャは両腕を絹のロープで一纏めに縛られ、頭上で拘束されていた。 両脚も大きく開かされ、高く掲げた状態で縛られている。 一糸纏わぬ姿で、赤ん坊のように滑らかな肌を晒していた。 「あぁ……いやっ、はぁ! 嫌だぁ……っ!」 必死に身を捩り、不自由な体で逃れようとしても、下肢にまとわりつく銀の髪が揺れるだけだった。 魔術士がサシャの下肢に顔を埋めていた。サシャのペニスにむしゃぶりつき、濡れた卑猥な音が続いていた。 後孔には深々と、骨張った男らしい指が埋められていた。 前と後ろを延々と責められ続けて、サシャは耐えきれず啜り泣いた。 「はっあぁ……や、めろ……いやだっ! もう、やめてくれ……あ!」 身をくねらせ、腰を捩って、どうにか男の口内から逃れたいのに…… 「いやぁああ!……も、だめだ……離せ!……あ、あ、あぁ」 切羽詰まったサシャの声に興奮したように、魔術士はより濃厚な愛撫を施す。 「ひ! あ……あぁあああッ!!」 痩身を大きくバウンドさせて、サシャは絶頂に達した。 「ひぃ……ああぁあ……」 最後の一滴まで飲ませろと、じゅるじゅると吸い尽くされた。 全てを飲み干して、魔術士の頭がサシャの股間からゆっくりと離れた。 「サシャ、気持ちよかった?」 その美しい相貌に淫靡な表情を乗せ、濡れた唇を舐めながら 魔術士───クラウスは嬉しそうにサシャを見つめた。 「……っは……あ」 ゆっくりと後孔から指を引き抜き、クラウスは下肢を寛げた。興奮しきっている男根をさらけ出す。 それを見たサシャが再び抵抗を始めた。ろくに力が入らず、か弱い抵抗は男を煽るだけだったが。 「いや! 嫌だっ!!……やめろ!」 サシャのアナルに火傷しそうに熱いクラウスの男根が触れた。 「……!!……嫌だッ! こんなのもう、嫌だ! やめ───!!」 ゆっくりと魔術士の肉棒がサシャの後孔へと埋められていった。 「ぅああ、あっ! やぁ……あぁあああ!!」 「ああ、サシャ……すごく、熱い……」 サシャの秘肉の熱さと締め付けに、クラウスは腰を蠢かせた。 「うっ、ん。はぁ、あっ……あっ……あぁあ、やぁあ!」 サシャは顔を腕に埋めるようにして、必死に背けた。嫌なのに、感じてしまう。そんな顔を魔術師に見られたくはない。 些細な抵抗など気にもとめず、クラウスはサシャの顎を掴み、真正面から口付けた。 「んっ、むぅ……んんっ!」 ギシギシとベッドを軋ませ、揺さぶられる。 魔術士の男根がサシャのイイトコロに当たり、悲鳴のような喘ぎ声をあげてしまう。 「ひぃい、あっ! そこやめてぇ……!」 「サシャのイイところだね。もっと感じて……」 ソコだけを狙われて、甘い責め苦に身悶えさせられる。 「あぁああッ! いやぁあ、あ、うう……もう、もぉ、いや、だぁ!……こんなこと、もう嫌だ! 嫌……いやぁ……あぁあ」 金色の美しい瞳が涙の膜で覆われ、耐えきれずにハラハラと溢れた。 「ああ、サシャ……美しい……綺麗だ。愛しているよ」 溢れてしまうのが惜しいとばかりに、啜り泣くサシャの涙を唇で吸い上げた。 「いや……や、めて、あぁあ!……殺せ……っ!……も、殺してくれ……あ! あ!」 「愛しているんだ。君を殺すはずがないだろう」 魔術師は歪んだ愛を甘く囁き、大きく突き上げた。 「あぁああああッ!!」 そうして……サシャは泣きながら、魔術士に一晩中、愛され続けた。

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