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最奥に果てる
シャワールームに犬塚の甘い喘ぎ声が響き続けた。
「あぁあ……ああ! ああ!……嫌っ……もぅ、やめっ!」
犬のように四つ脚になり、背後から激しい突き上げで責められていた。
「ひぃいッ!……や……や……あ」
前立腺をゴリゴリと押し上げられて、犬塚の背が大きく反った。
「嫌ぁ! あっあぁあ───ッッ!!」
ビクビクと痙攣して、何度めかのドライオーガズムに叫び声をあげた。
「は……はぁ…あぁ……」
犬塚の両腕が力を失い、ガクリと崩れた。
竜蛇は繋がったまま、犬塚の体を表に返した。
「ああっ!」
内側の肉が捩れる感覚に、犬塚がたまらず喘いだ。
「犬塚……」
今度は正常位で貫きながら、再び前立腺を狙う。犬塚は声もなく、震えて仰け反った。
竜蛇の手が犬塚の濡れたペニスに触れ、クチュクチュと亀頭を責めた。
「ひぃ、い、あ!……い、やぁあ!……はなせぇッ! 嫌! 嫌ぁ!」
前立腺と亀頭を同時に責められ、犬塚が首を左右に打ち振り身悶えた。
「あ! あ!……い、や……それっ……ぁあ! やめて、や、めてぇえ……ヒッ」
犬塚の細腰がガクガクと痙攣し、白い内腿が震えた。
背を反らせ、閉じることの叶わなくなった唇を大きく開いて喘いだ。
濡れた黒髪が頬に張り付き、苦痛と紙一重の快楽に顔を歪ませている。
その壮絶な色香に、竜蛇も狂わされる。食い入るように、犬塚の淫らな表情を見つめた。
竜蛇は美しい唇に淫靡な微笑を浮かべ、舌舐めずりをして、犬塚を責め続けた。
「あぁ……だめ……も、ダメ……嫌、嫌ぁあ! あっあ───!!」
犬塚は大きく裸身をバウンドさせて、ペニスからビシャビシャと潮を吹いた。
「あぁあ……あっ……はぁあ……」
竜蛇は犬塚のぺニスからようやく手を離し、まだ戦慄く唇にキスをした。
「ん……ふぅ……むぁ……」
唇を解き、ぐったりと弛緩した犬塚の裸身を抱え直す。
「ひ、ぃい───ッ! あ、あ、もう……も、嫌ぁ……あぁあ……」
再び後孔を責めはじめた竜蛇の熱い雄に犬塚が涙を零した。
「まだだ。もっと、お前が欲しい」
竜蛇は膝立ちになり、犬塚の両脚を肩に担ぎ、腰を掴んで揺さぶった。
犬塚は肩で体を支えるようにして、竜蛇の責めに悶え泣く。
「は、あぁあ……あ、はぁ! いやぁ……やめて、ぁあ!……も、やめてぇ」
もう抵抗する術も、拒む力も失ってしまった。
ゆるゆると力無く首を振って、啜り泣きながら許しを乞うた。犬塚の両腕はシャワールームの床の上をもがいて滑った。
「あぁ、あ! あ!……イイ……ア……はぁ、ど、して……こんな……アアッ!!」
犬塚が快楽に染まりきった表情をして、譫言のように喘ぎ声に混ぜて言った。
「俺とお前は合うんだ。誰よりも、何よりも……感じているだろう? 犬塚」
「あっ! あっ!……うぅう……はぁ……た、つだぁ……あ!」
「ああ……犬塚。愛しているよ」
竜蛇は犬塚の背に腕を回して抱き上げた。対面座位の体位で強く抱き締めた。
ぐったりとした犬塚の両腕を自分の肩に回させて、密着して腰を使う。
「あっあ、やぁあ!」
犬塚のペニスが竜蛇の硬い腹筋で擦られ、犬塚のアナルの肉壁がその刺激に震えた。
「犬塚……イクぞ。お前のナカにブチまけてやる」
「あっ! 嫌だっ……いやぁあ!」
「嘘をつけ。俺に種付けされるのが好きだろうが。淫らな雌犬め」
言葉とは裏腹に、竜蛇の声は甘く、愛しげな響きを含んでいた。
「ち、がう……あ! あ!」
「お前は俺のものだ。絶対に逃さない」
「あぁ……ん、んぅ」
犬塚の頭を掴み、唇を貪った。
互いに舌を絡め、唾液を啜りあい、情熱的に吐息を奪い合った。
「……ん、ふぅ……ぅああッ! ア! ア!」
竜蛇が下から大きく突き上げる。ラストスパートの激しすぎる責めに、犬塚が叫んだ。
「……ッ……お前の尻に出してやるッ!」
「ああっ! ああっ!……ヒィ、ア!」
「可愛い淫売め……俺だけの雌犬だ。お前は俺のものだ……ッ!」
「あぁ、ぅあ……ア! ア!……竜蛇ァ!……た…つだ……アァアアッッ!!」
「……ッ!……犬塚!」
一層、強く突き上げて、竜蛇は犬塚の最奥に種付けをした。
犬塚も竜蛇の腹に擦り付けるようにして、絶頂の証を放った。
「……ぁあ……あ、あ……」
「……ああ、犬塚。可愛い。愛しているよ」
脱力した犬塚の体を抱き締めて、竜蛇は啄ばむようにキスをした。
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