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緊縛

犬塚が竜蛇を殺そうとしたあの夜から、二人の間に流れる空気が少し変わった。 犬塚は自分自身の変化に戸惑い、抗っていた。 だが、抗いがたい衝動に揺れていた。 竜蛇の方は犬塚に対する執着心と愛しさが益々深まっていた。 必死に形だけの抵抗をしてみせる犬塚は可愛かった。 時折、竜蛇はわざと責めの手を緩める。 犬塚が迷い、抗い、戸惑うだけの余裕を与えた。 そうして揺れ戸惑いながらも竜蛇を受け入れてしまう犬塚はたまらなく可愛い。 そして、この日も……二人だけの夜が来るのだ。 「う……ぁあ……ッ!」 この夜、竜蛇は犬塚の裸身を荒縄で縛り上げた。 荒縄を手にした竜蛇を見て犬塚は暴れて抵抗したが、ベッドにねじ伏せられ「犬塚。動くな」と、冷たく低い声で命じられて体を硬くした。 その隙に竜蛇に腕を取られ、あっという間に後ろ手に縛られた。 犬塚は遅れてもがいたが、パンッと頬を張られた。 悔しげな顔で竜蛇を睨むと、いつもの微笑を浮かべて二度、三度と頬を張られた。 ひどい屈辱だ。 犬塚は顔を背けて悔しさに震えた。 竜蛇は犬塚の裸身に縄をかけていった。犬塚は限界まで顔を背けて、この行為が不本意だと意思表示し続けた。 だが、その裸身にきゅっと縄が締まる度に、甘さの滲んだ吐息を吐いた。 両脚を胡座に縛られ、ベッドに転がされた。犬塚の秘所は曝け出された状態だった。 「……こうして縛られて、自由を奪われた姿がお前には似合う」 竜蛇が満足げに呟いた。犬塚は顔を背けたまま、羞恥に唇をキツく噛み締めた。 「……ッ!」 竜蛇の指が犬塚のアナルを掠めた。 犬塚はビクッと体を揺らしたが、竜蛇はそれ以上触れてはこなかった。 一旦、ベッドを下りた竜蛇が何かを手にして戻ってきた。 長さ8cm、直径6㎜程度の銀色の棒で先にリングが付いている。ブジーと呼ばれる尿道専用の玩具だ。 竜蛇は棒状の部分をネットリとしたローションで濡らしながら犬塚に命じた。 「犬塚。じっとしていろ」 「何を……い、あぁッ!」 竜蛇が犬塚のペニスを手で数回しごいた。もう一方の手に持っていたブジーの先を、犬塚のペニスの先端に当てた。 「ひッ!?」 犬塚はようやく竜蛇が何をするつもりなのか分かった。 「やっ! やめろッ!!」 縛られた体で暴れ出す。 「犬塚」 竜蛇が犬塚の喉元をぐっと掴み、少しだけ締め上げた。 「……が、はっ!」 「暴れるなと言っただろう。二度も言わせるな」 「ぁ……うぐぅ!」 竜蛇は犬塚の首を掴む手に力を込めた。そうして、犬塚の鼻先に触れる程に顔を寄せて囁いた。 「尿道が裂けるぞ。いいのか? 小便の度に俺の手を借りることになっても。俺はそれでも構わんが」 「……ッ!?」 竜蛇の甘い脅しに犬塚はヒクリと震えた。 体を硬直させ、大人しくなった犬塚の首から手を離す。 「……ゲホッ……はぁ……」 再びペニスを掴み、ブジーを尿道の入り口に当てた。 「ひぃ……ッ!」 犬塚は歯を食いしばって、キツく目を閉じた。 「リラックスしろ。犬塚」 ───勝手なことを!! 「……ぃあ!」 ゆっくりと、銀色の玩具が犬塚の尿道にズブズブと入れられていく。犬塚の痩身が小刻みに震えた。 「……ぅうッ!……う」 「……気持ちがいいだろう?」 「い、いもんか! 抜けっ! こんな……あぁあ!」 今度はゆっくりと引き抜かれる。犬塚はたまらずに叫んだ。 「あぁああッ! やめっ……ひぁあ!」 抜けきる寸前で、またゆっくりと埋められる。そして、ぐるりと回された。 「い! ひぃ、い……あ! は、ぁあ!」 「……よさそうだな」 竜蛇が微笑んだ。 「……違ッ……よく、な……うあぁあ!」 尿道を責められて、犬塚は全身にうっすらと汗をかき悩ましく身悶えた。 「そうか?」 再びゆっくりとブジーを抜いていく。 「ひ、ぃやっ……嫌ぁあ!」 「嫌なら戻そうか?」 犬塚の甘い喘ぎに竜蛇は微笑を浮かべて、今度は根元まで挿入した。 「違っ……やぁ!……ひぁああ!」 「ちゃんと言え、犬塚。どっちがいいんだ。抜く方か?」 「やぁあ……あ! あ! やめ……っ」 「……入れる方か?」 「はぁう!……は、はぁ…あぁ……ゃ……!」 竜蛇の責めに犬塚は切なげに眉根を寄せ、戦慄く唇から言葉にならない喘ぎを漏らし続けた。 散々、尿道を責めて犬塚を鳴かせた後、竜蛇はブジーを根元まで埋めて、先に付いた輪っかを犬塚のカリの部分に嵌めた。 犬塚は尿道に卑猥な玩具を突っ込まれたまま、固定されてしまう。 「あ……あぅ……」 犬塚は快楽とおぞましさに身を震わせた。 「……あっ」 ぐいと引かれ、上体を起こされた。 犬塚は胡座で座ったような体勢になった。 後ろ手に縛られ、脚は縄で胡座に固定されているので、無理矢理に座らされたまま動くことができなくなってしまう。 竜蛇が犬塚の震える唇を指先で撫でて囁いた。 「今夜はココで俺を受け入れてくれ」 「……は、ぁ……なに……?」 竜蛇は犬塚の唇にキスをし、舌を絡ませて味わった後、唇に直接囁く。 「口で奉仕しろ」 「なに……!? 嫌だ。誰が……ッ!」 「できないなら、コレを尿道に突っ込んだままだ」 「コレ」と言って、犬塚の尿道に埋まったブジーの先を摘み軽く揺らした。 「ヒィッ! やめっ……!」 「それはそれで楽しめそうだ。どうする? 犬塚」 犬塚は冷や汗をかいた。縛られ、こんなものを突っ込まれたまま一晩放置されるなど、たまったものじゃない。 どうせ生娘でもないのだ。フェラチオするぐらいどうってことはない。だが…… ───悔しい。この男に服従して従うなど。 犬塚が悔しげに唇を噛んだ。 竜蛇は犬塚の返事を待たずに、ゆっくり立ち上がった。 犬塚の顔の前で、ジッ……と、ジッパーを下ろす。竜蛇のペニスは半勃ち状態だった。 「口を開けろ」 犬塚は歯をくいしばったままだ。 「……犬塚。困った子だ」 竜蛇は微笑んで子供に言い聞かせるように呟いた。そして、口を開けさせるために犬塚の鼻を摘んだ。 「!?」 馬鹿にしたような竜蛇の行動に犬塚は羞恥と怒りを覚えて、意地になって一文字に口を閉じた。 だがしばらくして、苦しくなった犬塚が我慢できずに酸素を求めて大きく口を開けた。 「……ハァッ……ぁぐうッ!!」 竜蛇はペニスの先端を犬塚の口に押し入れた。 「うっ……んんッ!!」 竜蛇は犬塚の黒髪を掴んで、逃げることを許さない。犬塚の頭を軽く前後に揺らして、口内でペニスを完全に勃たせた。 「んっ……んむぅ……ん、ん!」 「さあ、もっと奥まで咥えろ」 竜蛇が両手で犬塚の頭を掴んで、ゆっくりと喉奥まで押し込んでいく。 「うっぐ────んんうっ!」 犬塚は目を見開いて呻いた。

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