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喉奥

「───ッ!! ぅ、お"ッ! ガハッ!」 犬塚は体を硬直させ、目を見開いて嘔吐いた。 竜蛇は犬塚の黒髪をぐっと鷲掴み、喉奥の肉壁にペニスの先端が触れるまで押し込んだ。 「……お、ぶっ……ッ……ぅぶッ……!!」 犬塚の指がもがき、痩身が小刻みに痙攣した。 ゆっくりと竜蛇が己の雄を引き抜く。竜蛇のぺニスが蛇のようにズルリ……と、犬塚の口内から這い出た。 「……げぇッ!……ゲホッ、ガハッ……ハァ……」 竜蛇に髪を掴まれ、顔を仰向けたまま犬塚は激しく噎せて咳き込んだ。 「もう一度だ」 「ぁ……まっ……おぅ……ぅぶ……ッ!」 一瞬、呼吸が自由になったと感じたのに、再び竜蛇の凶悪なまでに高まった男根を咥えさせられる。 「ッ……ぅぐ……ん"ん"ッ!!」 また喉奥まで深々と犯された。 「う"ぅッ……!!」 「……犬塚」 竜蛇がうっとりしたように犬塚の名を呼ぶ。その声の甘さに、犬塚は苦しさの中に愉悦を感じた。 竜蛇は両手で犬塚の頭を掴んで、ゆっくりと腰を動かし始めた。 「うっ……ぶっ……ぅぐッ!……ご……ぐぅッ!」 何度も喉奥にペニスの先端が当たり、その度に犬塚は嘔吐いた。だが、ズルリと抜けていく感触に背をゾクゾクと震わせた。 「犬塚、お前の口はとても気持ちいいよ。可愛い……犬塚」 「……ぅぶッ……ごっ……ぐ…ぅ……おぶッ!」 「ああ、喉が開いてきたな。こっちの口も俺を咥えるのが好きなようだ」 ───勝手な事を!! 喉奥を犯されながら、犬塚は竜蛇を睨みあげた。 潤んだ黒い瞳から生理的な涙を流して、苦悶の表情のまま、意地で竜蛇を睨む犬塚は淫らで男を煽った。 「……煽るな、犬塚」 ───誰が! 煽ってなんか……ッ 「……ん"ん"ぅ……う"ッ……お……ご……ガハッ!」 紅潮した犬塚の頬を生理的な涙が幾筋も伝う。 きつく眉根を寄せ、少しでも楽になるように、口を開けて喉を開くように努めた。 竜蛇は律動を止めた。 両手で犬塚の頭を掴み、更に奥までペニスを飲み込ませた。 「────ッッ!!」 犬塚の唇が竜蛇の下腹部に触れる。犬塚は大きく目を見開いて硬直した。 「ぅ……がッ……ッ! ……ガハッ!……ッ!」 ぐっぽりと奥の奥までペニスを押し込んだまま竜蛇は動かない。痙攣したように犬塚の喉が閉まるのを味わう。 竜蛇の手で押さえつけられ、男根を吐き出すことが出来ない。狂暴なまでに勃起した男根を咥えさせられたまま、犬塚は何度も嘔吐き、口端から胃液を溢れさせた。 ───息が、できない……ッ!! 「……ッ……ッ!」 竜蛇は琥珀の瞳に淫靡な色をのせて犬塚を見下ろしていたが、今度は己のペニスを抜き始めた。 「……お……ぅ、う……ぅぶ……っ!」 グボっと粘着質な音を立てて、犬塚の口からぺニスを抜け出ていく。 竜蛇の手が犬塚の頭から離れた。 「ゲホッ、ゲホッ……はぁッ、はッ、ぐっ……は、はぁ……はぅ」 犬塚はがっくりと項垂れて、必死で息を吸う。 「は、はぁッ……あ!」 竜蛇の手が犬塚をベッドに押し倒した。 力の入らない犬塚の尻を高く上げさせて、伏せの状態にして頭をシーツに押さえつける。 「……ぅ…はぁ、やぁ……あ」 ぬるりと濡れた竜蛇の指が犬塚のアナルに触れた。

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