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抱擁1

    全ての溶液を注入されて、浣腸器を抜かれた。 つぷっと抜け出ていく感触に、犬塚は尻の孔に力を入れて締めた。 「あ、あ……ひぃ……い」 竜蛇の目の前で排泄などしたくはない。 犬塚はきつく目を閉じて苦悶の表情で耐えていた。 「漏らすなよ。犬塚」 竜蛇は再びボウルからグリセリン溶液をシリンジで吸い上げた。 「ぅ…無理、だ……も、無理! 嫌だ!いや……あ!」 もう一度、ゆっくりと注入される。 「あ、あ、いやぁああ……ッ!!」 ガクガクと震えながら、犬塚は首を左右に打ち振った。二度も注入され、腹がパンパンに張ってゆく。 「は、ぅう……いや、だぁあ……あ!」 全てを犬塚の腸内に注ぎ切って、竜蛇は浣腸器をテーブルの上に戻した。 犬塚は腹を庇うように、拘束具の許す範囲で身を屈め、どうにか耐えようと内腿を寄せて擦り合わせた。 全身が小刻みに震えて、脂汗が噴き出た。 竜蛇は犬塚の正面に立ち、黒髪を掴み顔を上げさせた。苦悶に歪む犬塚の顔をじっくりと眺めた。 「や、ぃやぁ……やめて……」   竜蛇の視線から逃れようと反った犬塚の喉をべろりと舐めあげる。そして、膨れた犬塚の腹を優しく撫でた。 「嫌ぁ!! いやだッ!」 「少し耐えろ。その方が中を綺麗にできる」 円を描くように、犬塚の腹を撫でながら言った。 「やめっ……ひぃ、い!……や、ぇて……いゃ……あ!」 犬塚は目を見開き、ボロボロと涙を流した。 「んぅ……ふ、う」 竜蛇のキスに犬塚は必死で応えた。許しを請うように大きく唇を開き、竜蛇の舌を求めた。 「ああ……可愛い。愛しているよ。犬塚」 「た、つだ……ゆるして……もぅ……あ」 「いいよ。出してごらん」 犬塚がひっと息を飲んだ。 「これ……外せよ。ここじゃ……いやだ!」 蒼白な顔をした犬塚がガチャリと拘束具を引っ張って言ったが、竜蛇は許さない。 「このまま出して見せろ」 「ひっ! 嫌だ……嫌、いやだ! 竜蛇ぁ!」 犬塚の視線がマジックミラーの方を見たのに気付いた竜蛇が微笑を浮かべた。 「鏡の向こうには誰もいない。俺とお前だけだ」 「う、そだ……あ」 竜蛇は犬塚から離れ、テーブルの上に置かれていたリモコンを操作した。鏡がガラス状に透けていき、向こう側が見えた。 マジックミラーの向こうには誰もいなかった。 唖然と鏡を見る犬塚の前に、再び竜蛇が立った。 「最初だけだ。あのガキはすぐに外に出した」 「な、んで……」 「お前の泣き顔や淫らな姿を他の男に見せると思うか?」 竜蛇は美しい相貌に優しくすら見える微笑を浮かべて、甘く囁いた。 「俺だけだ。お前のすべてを見せろ」 「あぁ……たつ、だ……は、ぁう」 「俺のものだ」 琥珀の瞳に射抜かれ、排泄感に震えながら耐える犬塚に限界がきた。 「あ! ぃや……もぅ。も、我慢できな……あ、見るな!……見ないでぇ……!」 犬塚の美しい黒い瞳から新たな涙が溢れる。 竜蛇は食い入るように、犬塚の表情を見つめ続けた。 「いや……いやぁあ……あ!」 必死で締めていたアナルからブピュッと音を立てて漏らした。後はもう止めようが無かった。 ガクッガクッと大きく引き攣るように体を痙攣させて、犬塚は竜蛇に見られながら排泄した。 竜蛇はホースの水で床に飛び散った汚物を流した。 そのまま尻を洗われて、犬塚はぐったりとしたまま啜り泣きを漏らした。 キュッと水を止めて、竜蛇は犬塚の背後に立った。 「……あぁ……」 竜蛇がジッパーを下ろす音が聞こえて、火傷しそうに熱く滾ったペニスが犬塚のアナルに触れた。 「犬塚……」 「あぁああ、あ、あ!」 ゆっくりと、ずぶずぶと竜蛇の男根が犬塚の雌の孔に埋められていく。竜蛇の下腹部と犬塚の尻がぴったりと密着する。 「はぁ、ふ……う」 自分の胎内に納まった竜蛇の熱に、そのあまりの充足感に、犬塚が安堵したような吐息を吐いた。 「愛している。二度と逃がさない」 背後から竜蛇に抱きしめられる。 「あ……たつだ……」 「お前は俺のものだ」 その力強い抱擁に犬塚は酔い痴れた。 鞭打たれ、針を刺され、尿道には異物を埋められたままだ。挙句の果てに、排泄行為を強要された。 こんなにも酷いことをされているのに。許せる筈がないのに。 ───もうこの腕から逃げたいとは思わなかった。 「なら……離すな……」 「犬塚……」 犬塚の小さく掠れた声で呟いた言葉に、竜蛇の雄がどくりと脈打った。 「……あ!」 「ああ、離すものか。愛しているよ。犬塚」 竜蛇が犬塚の傷付いた裸身を揺さぶり始めた。ズルズルと己の胎内を行き来する肉棒に犬塚が震えながら仰け反った。 「ああ! あっ、あっ……いい!……はぁあ!」 竜蛇は震える犬塚の痩身をきつく、強く抱きしめた。

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