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抱擁2
三日振りに抱く犬塚の体に竜蛇は溺れた。
「あ! あ! やぁああ───ッ! あぁあ!」
天井から吊るされた拘束具がギシギシと鳴る。
竜蛇は荒々しく犬塚の裸身を揺さぶり、大きく突き入れて欲望を叩き付けた。
「ぅああッ!!」
「は、犬塚ッ……!!」
熱い飛沫を犬塚の最奥に放つ。その熱に震えながら、犬塚はドライオーガズムに達した。
「あ、あぁあ……たつ……だ……ぁ」
ガクリと脱力した体を一度きつく抱きしめてから、ずるりと強さを保ったままの雄を抜き、両手両足の拘束を解いた。
傷だらけの裸身を抱き上げて、テーブルの方へと運んだ。
竜蛇は犬塚を抱いたまま、簡易テーブルの上を片手で乱暴に掃った。ガチャガチャと不快な音を立てて器具がコンクリの床に落ちていく。
そして、テーブルの上に犬塚を仰向けにして乗せた。犬塚は快楽に蕩けた表情で竜蛇を見上げている。まるで淫婦のようなその顔は竜蛇を誘っている。
美しい唇に弧を描き、竜蛇はしなやかな両脚を抱えあげ、正常位で再び犬塚のアナルに挑んだ。
「あっ! はぁ、あぁあああ───ッ!」
犬塚の傷だらけの裸身が美しく、淫らに反り返る。
「犬塚ッ!」
「あぁ、ああ!」
犬塚は両脚を竜蛇の腰に絡めた。
もっと奥まで寄こせと言わんばかりだ。犬塚の腰の蠢きに竜蛇が低く呻く。
犬塚は両手で竜蛇の頭を掴み、引き寄せ、自ら口付けた。激しく突き上げられながらの口付けに、何度も唇がずれる。
だが、互いに舌を伸ばし何度も絡めた。
「ああ! ああ!……はぅ、イイ! あ、もっと……あぁあ!」
「こうされるのが好きか?」
竜蛇の雄にイイところを抉るように突き上げられ、犬塚が甘く鳴いた。
「あ、あぁあ……き、もちいい……あ! たつだぁ……!」
「……この淫売め」
「いゃ……ちがぅ……あぁあ!」
「お前は淫らな雌犬だ」
蔑むような言葉とは裏腹の甘い声音に犬塚が目を開いて竜蛇の顔を見た。
「あ……竜蛇……ぁあ」
竜蛇は愛しい者を見つめる眼差しで犬塚を見ていた。
ドクンと犬塚の心臓が跳ねあがり、思わず後孔を締めてしまう。意図せず竜蛇の男根に更なる快楽を与えた。
「はッ……いやらしい子だ」
下肢から這い登ってくる心地よい肉の締め付けに、竜蛇は微笑を浮かべて、ねっとりと腰を使った。
「あ、あ、はぁう……たつだぁ……」
───離れていたのは、たったの三日だ。
それなのに、ひどく懐かしく感じる。
それに、これでいいのだとも思う。
こうして、自分の中に竜蛇の熱が存在することの方が自然なのだと感じた。
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